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レアル・ソシエダの悩めるキャプテン、オヤルサバルの復活がソシエダ躍進の鍵を握る

写真:オヤルサバル(ムツ・カワモリ/アフロ)
闘争心、献身的な守備、確かなテクニック、チャンスメイク力、そして決定力。

オヤルサバルのFWとしての能力は疑いようがなく、スペイン代表においてもレギュラー候補の1人だった。

しかし、2022年3月に左膝の前十字靭帯を断裂すると、順風満帆だったキャリアが変化していく。

長い治療とリハビリを経て復帰したものの、かつてのキレは見られず試合中の存在感も薄くなってしまったのだ。

復帰したばかりの頃は、「まだコンディションが戻っていない」と大目に見られていたが、オヤルサバルのためにフォーメーションを4-4-2から4-3-3に変えた途端にチームはそれまでのような勢いがなくなり、勝てない時期が続いた。

結局公式戦28試合に出場し4得点1アシスト(内2得点はPK)と最後まで冴えないプレーに終始した。

長めのオフを過ごし、新シーズンに向けたキャンプが始まってからもオヤルサバルのキレは戻っていない。

すでに数試合のプレシーズンマッチを行っているが、今のところキャプテンとして存在感を発揮するような場面はそれほど多くない。

ミケル・メリーノやスビメンディ、ブライス・メンデス、そして久保建英がクオリティの高いプレーを見せる一方で、左サイドの攻撃が停滞する時間帯が多くなっている。

右SBにレンヌのキャプテンを務めていたアマリ・トラオレを獲得し、右サイドの守備と攻撃のクオリティはワンランク上がった。

現在は久保がシルバの穴を埋めるように中盤で起用されているが、通常通り右WGで起用されるようになれば、久保-トラオレというかなり強力な縦関係が築けることだろう。

CFにアンドレ・シルバという実力者をレンタルで獲得したことにより、チームとしての攻撃力もかなりUPしたと言えるだろう。

キャプテンであるオヤルサバルが全盛期のプレーを取り戻せれば、CLで決勝トーナメントに進出することも可能となる。

オヤルサバルがレギュラーを務めている左WGでは、アンデル・バレネチェアが急速に力を付けてきている。

テクニックと瞬時のスピードがあり久保との相性も抜群だ。

オヤルサバルが現状のプレークオリティしか出せないならば、スタメンをバレネチェアに取られてしまう可能性もあるだろう。

シーズン開幕までプレシーズンマッチは残り1試合となったが、オヤルサバルはシーズンイン後徐々にキレを取り戻し活躍することができるのだろうか。

久保の活躍と共に期待しよう。

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