10年連続となる“最終戦出場”へ黄色信号 松山英樹の現在地

10年連続の「ツアー選手権」出場を目指す松山英樹(写真は全英オープン)(撮影:福田文平)

<3Mオープン 事前情報◇25日◇TPCツインシティーズ(米ミネソタ州)◇7431ヤード・パー71>
 
米国男子・PGAツアーに参戦して10年目を迎える松山英樹。今季は故障の影響があり、思うような成績を残せていない。

シーズン序盤11月の「ケイデンス・バンク ヒューストン・オープン」では首痛で途中棄権。年明けの「セントリー・トーナメント・オブ・チャンピオンズ」からツアーに復帰するが、ここまで3位以内は0回、トップ10入りも2回のみ。PGAツアー参戦後、最も苦しいシーズンを送っている。
 
そこで注目されるのは、フェデックスランキング30位までの選手が出場できるプレーオフシリーズ最終戦「ツアー選手権」。年間王者を決めるこの試合は巨額のボーナスや、翌年のメジャー「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」の出場権等が手に入り、出場することがPGAツアーの選手にとって大きな名誉だ。その試合に松山は、昨季まで9年連続で出場しており、この記録は現在継続中の選手では最長となっている。
 
しかし、その偉業継続に黄色信号がともっている。現在フェデックスランキングは54位。プレーオフシリーズ第1戦「フェデックス・セントジュード選手権」は出場圏内(70位以上)だが、第2戦「BMW選手権」の出場権は50位と現時点では圏外。レギュラーシーズンは今週の「3Mオープン」と来週の「ウィンダム選手権」を残すのみと、松山にとっては正念場を迎えている。
 
先週の「全英オープン」では背中痛を抱えながらも、今季メジャーでは最高の13位タイに入り底力を見せた。「ポイントを稼がないといけないのは分かっている」。シーズンの終盤戦、松山の逆襲が始まる。

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