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日大4年の杉浦悠太がアマVでプロ宣言! 「プロとして活躍できるように頑張りたい」

プロ杉浦悠太が誕生した(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 最終日◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
 
今年も国内男子ツアーでアマチュア優勝者が誕生した。2日目にトップ立った杉浦悠太(日大4年)が、3日目を終えてトータル12アンダーまで伸ばして後続に4打差をつけると、最終日は後半に入ってダブルボギーを打つなど苦しみながらも、トータル12アンダーで逃げ切り、中島啓太、蝉川泰果に続く3年連続8回目、史上7人目のアマチュア優勝を成し遂げた。

最終日の出だし1番パー4では左の林に曲げてボギー発進。4番パー4では7メートル、7番パー5では1メートルを沈めて挽回し、トータル13アンダーでこのまま独走態勢に入るかと思われた。しかし、折り返した11番パー3では右の林に入れてダブルボギー、続く12番パー4では3パットのボギーを喫し、2ホールで3つ落としてしまう。トータル10アンダーとなり、同じ最終組で回るブラッド・ケネディ(オーストラリア)が、この時点で2打差まで迫ってきた
 
そして、最終組の2つ前を回る蝉川も後半は5バーディと猛追。それでも杉浦は16番パー4のセカンドショットを70センチにつけて1つ伸ばすと、トータル9アンダーでホールアウトした蝉川に2打のリードを持って最終18番パー5へ。ボギーでも優勝が決まる状況で、3打目のアプローチを1メートルに寄せてバーディで締めた。
 
結局、最終日はパープレーの「71」で4日間連続の60台こそ逃したが、ただひとり2ケタアンダーで快挙達成。しかも、松山英樹、ブルックス・ケプカ、ウィンダム・クラーク(ともに米国)のメジャー覇者たちが出場したフィールドで勝ちきった。
 
優勝インタビューでは「記念すべき50回大会で優勝することができて本当にうれしいです。アマチュア最後にうれしい結果で終われて、これからプロとして活躍できるように頑張りたいです」と、プロ宣言。これにより杉浦は、次週の「カシオワールドオープン」、2週後の最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」の出場権とともに、来季からの2年シードを手にした。
 
杉浦は8月に行われた下部のABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で優勝し、今大会には主催者推薦で出場権を得た。今大会は50回目の開催でアマチュアが勝つのは初めて。22歳68日での優勝は、1977年のセベ・バレステロス(スペイン)に次ぐ2番目の年少記録で、日本人としては最年少記録となる。
 
【国内男子ツアー歴代アマチュア優勝】※( )内は達成年齢
倉本昌弘:1980年「中四国オープン」(25歳19日)
石川遼:2007年「マンシングウェアオープンKSBカップ」(15歳245日)
松山英樹:2011年「三井住友VISA太平洋マスターズ」(19歳251日)
金谷拓実:2019年「三井住友VISA太平洋マスターズ」(21歳178日)
中島啓太:2021年「パナソニックオープン」(21歳94日)
蝉川泰果:2022年「パナソニックオープン」(21歳257日)
蝉川泰果:2022年「日本オープン」(21歳285日)
杉浦悠太:2023年「ダンロップフェニックス」(22歳68日)

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