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「消えていないミスをしてしまった」 石川遼が悔やむ一打と悪循環

石川遼は初日3オーバー。ミスがミスを呼ぶ、悪循環に陥ってしまった(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 初日◇16日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

7番から連続ボギーで迎えた9番パー4。ピンは手前から22ヤード、左4ヤードと奥に切られていた。石川遼のフェアウェイからの2打目は、グリーン左奥のショートサイドに行った。

8番アイアンと9番アイアンで悩んだ末、手前10メートルにつけるよりは、と大きなクラブを選択。奥からピンまでは下り傾斜で、さらにショートサイドだ。そこに外せば命取りと分かっていたなかで、そのエリアに行ってしまった。

「大きめのクラブを持つということは、奥の失敗は消えていない。そこを分かったうえで抑えて打とうと思ったけれど、つかまって自分のイメージ以上に左に飛んで、寄らないところに行ってしまった。(奥への失敗が)消えていなくて、ミスをしてしまった」。小さなミスはしょうがないとしても、「ミスの仕方や失敗するまでのプロセスが違った」ことで大きなミスになり、3連続ボギーにつながってしまった。

前半のミスを獲り返そうとした後半には、「ミスがミスを誘発したりとかあって、自分で作った悪循環」に陥って、先にボギーが来た。13番をバーディとしてひとつ獲り返したが、カムバックはならず。2バーディ・5ボギーの3オーバー「74」。73位タイと出遅れた。

プロ1年目の2008年大会で2位に入って以降、なかなか上位に入ることができていない。首位との差は大きく開き、暫定カットラインとは2打のビハインド。あすは伸ばしていくしかない。「後半はかなりいいゴルフが自分なりにできていたけれど、それをベースにやっていくしかない。それでチャンスを作って、どれくらい入ってくれるか」。わずかな感触を頼りながら、浮上を目指していく。(文・笠井あかり)

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