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ダボ先行からカムバック 西村優菜は最終戦出場を「もう信じてもいいですかね?(笑)」

15位で日米共催大会を終えた西村優菜。来る最終戦への意気込みも語った(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 最終日◇5日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

6打差を追いかけビッグスコアを目指した日曜日は、3番パー3でいきなりダブルボギー。コントロールしたウッドでのショットは右に飛び、バンカーのへりにキックしてグリーン奥のカート道を越えた池につかまった。

「正直そこまで飛ぶか、と思ったけれど、自分も大きなミスをしてしまったしアンラッキーも重なった。スコアの伸ばしあいのなかで最初にふたつも落とすというのはすごくショックだった」。

後退して大逆転Vの望みは早々に薄れてしまっても、前だけを見続けた。「まだ何ホールもあると切り替えて。獲り返せるチャンスがあると思ったし、ギャラリーのみなさんもたくさんいたので、少しでもバーディで一緒に楽しめたらなと」。米ツアーメンバーとして日本戦に戻ってきた“NISHIMURA”を応援しようと囲んだギャラリーの声援に奮起した。

4番でバウンスバックをすると、前半でさらに2つのバーディを奪って“借金”はチャラにした。「前半のうちに絶対取り戻したいと思っていたし、きょう一日はあまりいいショットが打てなかったけれどとにかく気持ちでプレーしていた」。後半も伸ばして「69」をマークし、トータル17アンダーの15位タイ。ポイントランキングは51位から48位に浮上した。

『今年はどうなるかわからないから…』とランキング上位60人のみが出場できる最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」の出場権“当確”については、昨年比較のボーダーラインを超えていても、開幕前にはまだ気を緩めずにいた。しかし今大会でのポイントの上積みには、「もう(行けると)信じてもいいですかね?(笑)」とニッコリ。すぐさま米国へと飛び、フロリダ2連戦が始まる。

もどかしい時間が続いていた夏場から、アーカンソーでの優勝争いで一気に浮上。ひとつずつステップアップできたルーキーイヤーを振り返りながら、さらに上を見る。「あと2試合残っているという面では、ここで終わってしまうともったいない。次は“優勝”という目標を立てないといけないし、いい1週間を過ごせたらいい」。上昇気流に乗ったまま、1年目の締めくくりへと向かっていく。(文・笠井あかり)

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