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「“森”ではなく“浦”の知名度を上げたい」 前年覇者・安森一貴からバトンを受けた安浦一輝がプロ初優勝【JOYXオープン】

28歳・安浦一輝がうれしいプロ初優勝を果たした。(撮影:ALBA)

<MAIN STAGE JOYXオープン 最終日(1日競技)◇9日◇JOYXゴルフ倶楽部 上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72>

プロ転向後、うれしい初タイトルだった。荒天のため9ホールに短縮されたツアー外競技「MAIN STAGE JOYXオープン」。「31」で回った28歳の安浦一輝(やすうら・かずき)が、インスタート部門で優勝を果たし、アウトスタート部門優勝の宮里優作とともに表彰台に上がった。2018年のプロテストに合格し、19年に日本プロゴルフ協会に入会。プロ5年目で初優勝を飾るとともに、知名度アップを誓った。

出だしの10番で5メートルのバーディパットをねじ込んで滑り出すと、12番からは3連続バーディを奪った。15番パー5で3パットのボギーとしたが、16番でバウンスバック。最終18番で右ラフから120ヤードの2打目を30センチにつけて勝利を手繰り寄せた。

過去2度失敗に終わっていた予選会を突破し、初の本戦出場。歴代賞金王や現役のシード選手が多く出場する中での優勝に「まだ実感はないですね。この勢いでQTを通過して、レギュラーツアーに出場して活躍していきたい」と声を弾ませる。

プロ5年目の安浦は、世間ではまだまだ無名の存在。ゴルフ好きの両親の影響でゴルフを始める。ジュニア時代に目立ったタイトルはなかったが、大阪産業大学時代にプロの道を志し、プロテストには一発で合格。だが、そこからが険しい道のりだった。

プロゴルファーになったものの、レギュラーツアー出場経験は昨年の「日本オープン」のみ。なかなか足がかりを得られず、日頃は所属の阪奈カントリークラブ(大阪府)などでレッスン業務などに従事している。「メンバーさんからは『あまりここにいないで』と言われています」とツアーで戦う姿を望む声も大きい。

昨年大会を制した安森一貴(やすもり・かずき)は、今年の「ミズノオープン」で3位に入り、海外メジャー「全英オープン」の出場権を手にするなど、シード権も手の届くところまできている。安浦もこの勝利を飛躍のきっかけにしたいところだ。

ちなみに、「安森選手とよく間違われるんです。先週の大会は良かったね、とか(笑)」。安浦一輝と安森一貴。似たような名前で勘違いされることも多いという。「安森に間違われないようにツアーで成績を残したい」。“森”ではなく“浦”の知名度を上げたい。

【インスタート 上位成績】
優勝:安浦一輝(-5)
2位:皆本祐介(-4)
3位:原田大介(-3)
3位:大谷俊介(-3)
5位:蛭田玲於(-2)
5位:永橋宏明(-2)
5位:山浦一希(-2)
5位:中島邦宏(-2)
9位:伊澤丈一郎(-1)ほか8人

【アウトスタート 上位成績】
優勝:宮里優作(-5)
2位:市原弘大(-4)
2位:小鯛竜也(-4)
4位:小田孔明(-3)
4位:木下稜介(-3)
4位:吉田泰基(-3)
4位:広田悟(-3)
8位:播戸篤志(-2)ほか9人

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