• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 仙台育英監督の言葉も胸に 大出瑞月が圧巻5連続バーディで暫定首位

仙台育英監督の言葉も胸に 大出瑞月が圧巻5連続バーディで暫定首位

難関・小樽で躍動。大出瑞月がツアー初優勝に向けて好スタートを切った(撮影:福田文平)

<ニトリレディス 初日◇24日◇小樽カントリー倶楽部(北海道)◇6695ヤード・パー72>

国内女子ツアー「ニトリレディス」の会場・小樽カントリー倶楽部は、ツアー屈指の難コース。しかし、ツアー未勝利の25歳・大出瑞月が5連続バーディを奪うなどこの難関を攻略し、7バーディ・1ボギーの「66」で6アンダー・暫定首位に立った。

アウトコースからスタートした大出は、6番、9番のパー5でバーディを奪ってハーフターン。後半に入ると12番から圧巻の5連続バーディを記録したが、その締めくくりは小樽CC屈指の難ホール16番パー4だった。大出も「5連続とか気づいてなくて、16番はラッキーだったなという感じです」と振り返る。

16番は、やや距離のあるパー4。2打目でピンを狙う選手には池が、レイアップして3打目で寄せようとする選手にはフェアウェイ真ん中にそびえる1本の木が行く手を阻む。大出はティショットを難なくフェアウェイに置くと、UTでの2打目をピンそば1メートルにつけた。この日は悪天候の影響でサスペンデッドとなったが、16番を終えた72人中唯一のバーディは、この大出によるものだった。

「(過去の大会でも)16番でバーディは結構とってます。16番は難しいけど、後半はあのへん(のホール)が全部難しいので、あまり考えないようにしています」と、苦手意識は持っていないようだ。また、「キーホールは考えないようにしています」とも話す。

「キーホールだと思うと、悪い方にいってしまいがちで、ミスした記憶もよみがえるから」。あえてフラットな考えで臨んだことが好スコアにつながった。

しかし、今大会が始まる前は「ショットがひどかった」とのこと。コーチからのアドバイスやトレーニングに加えて、「甲子園を見ていて、仙台育英の(須江航)監督が『切り替え、切り替え』と、選手に声をかけるのを思いだしながらプレーしたことが良かったのかも」と、嫌なイメージを払拭できたことも大きい。明日以降も気持ちを“切り替え”ながら、好スコアをマークしたい。

関連記事