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米ツアーが2024年シーズンに注目する“若手” 24名のなかに中島啓太&久常涼

米ツアーが2024年シーズンに注目する“若手” 24名を発表【写真:GettyImages、岩本芳弘】

次週、2024年シーズンが開幕する米PGAツアー。公式サイトでは新シーズンを目前に24歳以下の注目選手24名をピックアップしている。そこには、世界ランキング16位で21歳のトム・キム(韓国)をはじめとする若手有力者たちが勢ぞろい。その中に日本勢からは23年の日本ツアー賞金王の中島啓太や、DPワールド(欧州)ツアーを制した久常涼も名を連ねた。

トップに挙がったのは21歳にして米ツアー通算3勝を誇るキム。次に今年の欧州ツアー最終戦「DPワールドツアー選手権」を含む3勝を挙げている22歳のニコライ・ホイガード(デンマーク)、今年7月の「バラクーダ選手権」で米ツアー初優勝を遂げた21歳のサウスポー、アクシャイ・バティア(米国)が続く。

元世界アマチュアランキング1位の肩書きを持つ中島はアマ時代の21年、日本ツアーの「パナソニックオープン」で史上5人目のアマVを挙げ、同年の「アジアパシフィックアマチュア選手権」で連覇を達成。そして、22年9月にプロ転向を果たし、ルーキーイヤーとして挑んだ今季は、年間3勝を挙げて賞金王を戴冠した。23試合に出場して5度の2位を含むトップ10入り17回と、王者に相応しい安定したプレーを見せた。

今月出場した来季の米ツアー出場権が争われる最終予選会(Qスクール)では、45位タイでフィニッシュ。5位までに与えられる米ツアーへの切符は逃したが、下部のコーン・フェリー・ツアーの限定的な出場権を手にした。さらに、日本ツアー賞金ランキング1位の資格で得た欧州ツアーの23-24年シーズンの出場権も確保している。世界から注目される日本選手として来シーズンの活躍が大いに期待される。

22年11月の欧州ツアーのQスクールファイナルステージで7位に入り、23年は欧州を主戦場に戦った久常は、9月にフランスで行われたナショナルオープン「カズー・フランスオープン」で初優勝。27試合中トップ10は8度。米ツアーでは3試合に出場し、そのうちの2試合でトップ10フィニッシュを果たしている。

そして、日本人として初めて欧州ツアーのルーキー・オブ・ザ・イヤー(最優秀新人賞)に輝き、ポイントランキング17位にランクイン。有資格者を除く同ランキング上位10人に与えられる米ツアー出場権を獲得した。24年シーズンは、米ツアーで初Vが期待される若手選手のひとりと期待されている。

世界から注目される若手選手のなかに日本人選手の名前が入っていることはとてもうれしいこと。中島、久常以外にも、今年の賞金ランキング2位の蝉川泰果、同3位の金谷拓実も欧州ツアー出場権を獲得している。日本でのプレーを見られる機会は減ってしまうが、世界の大きな舞台で活躍する姿が楽しみだ。

米ツアーの24年シーズンは、ハワイ州マウイ島のカパルア・プランテーションを舞台に「ザ・セントリー」が現地時間の4日から4日間の日程で開催される。これまで出場できる選手は前シーズンのツアー優勝者のみだったが、今回からポイントランキングトップ50へと拡大された。日本からは同50位の松山英樹がエントリーしている。

第2戦の「ソニー・オープン・イン・ハワイ」(1月11~14日、ハワイ州・ワイアラエCC)には、日本勢から22年大会覇者の松山をはじめ、久常、金谷、平田憲聖、桂川有人、岩崎亜久竜、主催者招待枠として蝉川、23年日本アマ覇者の中野麟太朗(早大2年)が出場する予定となっている。

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