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“遅れてきた黄金世代” 高木優奈が6度目で悲願成就「こんなにうれしいことはない」【プロテスト合格者の声】

“遅れてきた黄金世代”高木優奈がついにプロテスト突破(撮影:福田文平)

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)の2023年度最終プロテストが終了し、21名の新たなプロゴルファーが誕生した。それぞれの思いを持って4日間72ホールを走り抜いた96期生たち。今回は29歳のオールドルーキー・石田可南子や遅れてきた黄金世代・高木優奈ら8人(2位T~12位T)の喜びの声をお届け!

■石田可南子 29歳で合格した“オールドルーキー”(2位T、-12)
「後半2日間は、緊張でほとんど眠れませんでした。耐えられれば合格できる位置だと思ったけど、目標は2ケタアンダーだったので最終日も60台を目指すと言って、有言実行できました(スコアは「68」)。去年の最終は(合格圏内まで)1打差からスタートしたのに(「78」と)崩れて不合格。年齢的にも『もう受からないかも』とも思っていました。“諦めないでやっている人がいる”。それを見せられる立場でいたいです」

■高木優奈 6度目の挑戦で合格した“黄金世代”(4位、-11)
「(最終日序盤2連続ボギーで)きつかったです。この位置にいても緊張するんだって思ってました。足もフワフワした感じで。一生試合に出られるんだと思ったら、こんなにうれしいことはないです。落ちたら欧州ツアーのQTを受けようと思って、申し込みもしていました。日本でやりたかったからホッとしています。この後にはQTもあるので気を引き締めて…ですけど、さすがに今は喜びたいです!」

■河村来未 埼玉栄高出身で菅沼菜々と同級生(8位T、-9)
「(最終日が)一番緊張しましたが、落ち着いてプレーすることを心がけました。これまで“1打落ち”が2回あって、メンタルは強くなりました。何かを変えないと受からないと思ってトレーニングを変えたり。QTも突破して、来年はレギュラーツアーに出られるように頑張ります。(菅沼に)追いつきたいです!」

■宋佳銀 韓国ツアー通算2勝の実力者(ソン・ゲウン、8位T、-9)
「もともとJLPGAにはすごく興味があり、そこで活躍したいという気持ちがあって韓国から来ました。イ・ボミさんが引退してしまいましたが、すごく憧れています。私もボミさんのように、日本でも愛される選手になりたいです。今年の日本のQTを受けるかは迷っています。少しずつ日本の試合に出られれば。憧れの選手はインビー・パーク選手。どんな場面でも強いメンタルを持っているところに憧れています」

■浅田実那 一時はゴルフを諦め3年間のOL経験(8位T、-9)
「3日間良かったから、“最後に何かやらかさないかな”とずっと不安でした。(昨年9月に競技へ復帰した直後は)70台もなかなか出せず、アプローチ、パターの感覚も違った。でも社会経験をしてゴルフへの考え方も変わりました。ギャラリーを楽しませられるゴルファーになりたいです。(師匠の横峯良郎氏からは)『最終QTに行かないとな』と言われました」

■吉澤柚月 2度目の最終テストで合格を果たした19歳(11位、-8) 
「さすがに緊張したけど、自分がやることだけに集中しました。初日にいいスコアを出して余裕を持てたと思ったけど、伸ばしあいの展開はすごくきつかったです。目標にされるような選手になりたい。私が憧れるのは稲見萌寧さん。まだ稲見さんがアマチュアだった頃に日本女子オープンで見た時、すごくかっこよかった。QTを通って、来年レギュラーツアーで戦いたいです」 

■高野愛姫 埼玉栄→日大の19歳(あいひ、12位T、-7) 
「4日間で最終日が一番緊張しました。(2番ボギーで)このまま崩すかと思ったけど、次で獲り返せて、そのボギーの印象が頭から消えました。一日7アンダーを目標に頑張ろうと思っていました。まだ実感はないですが、申ジエプロのような選手になりたい。礼儀正しく、強くてかっこいい選手が目標です」

■本明夏 5回目のプロテスト受験で合格した22歳(もと・あすか、12位T、-7)
「調子はそこまで良くなかったけど、パターが大事と思ってその練習を多めにやったら、最後3メートルのパーパットを決めることができました。去年はゴルフが嫌になったこともありました。でも諦めずにやって、それで受かったのでホッとしました。イ・ボミさんが好きなので、悪い時でも笑顔で、見ていて楽しいプレーがしたいです。目標は女王です」

■小西瑞穂 兄・健太に続きツアープロになった“黄金世代”(12位T、-7)
 「最後まで何があっても負けないよう、今までやってきたことを、やりきろうと思ってプレーしました。やっと終わりました。去年は1打差で落ちたので、また1打足らず落ちたら…という考えもよぎりました。でも(指導を受けている)佐伯三貴さんからの『後ろ向きではなく前向きに』という言葉を思い出し頑張りました。(仲がいい渋野日向子には)『今年は通ったよ』って連絡します!」

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