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小祝さくら、夢は地元新球場での始球式 真顔で“悩み告白”「大谷選手と自分の球が全然違う…」

小祝さくらの夢は地元球場での始球式。これからも努力を続けていきます(撮影:福田文平)

<アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI 事前情報◇23日◇UMKカントリークラブ(宮崎県)◇6565ヤード・パー72>

ツアー通算8勝の実力者にして、女子ゴルフ界きっての人気ゴルファーは現在、始球式のオファーを待っている。

ひとりでピッチングをし、木の枝でスイングをしてベースランニングをする。20日にそんな姿をインスタグラムに投稿した小祝さくらが、今週の会場でその行動のワケを話したのだが、それが実に小祝らしいものだった。

世界一を奪還した侍ジャパンの活躍に沸いた3月の日本列島。この“ひとり野球”もWBCの影響かと思いきや、そうではないという。「去年からたまに練習しています。いつか始球式に出てみたくて、その日のために練習していました。呼ばれてもないんですけど。ずっと練習はしていて、いつでもできる準備です」。プロ野球でプレーボール前の大役を務めたい。そんな願望がずっと頭にある。「最低でも(キャッチャーまで)届かせたい。やったことがないので、聞いた話なんですけど、意外と(届かせるのは)難しいって」。そんな“情報”をキャッチしたため、それならば練習をしないと、というのが動機だった。

あまりルールも分からないというが、これまでに「5回くらい」の観戦経験があるという。もちろんWBCからも「日本中が応援していてスポーツの力ってすごいなと思いました」と大いに刺激を受けた。転戦中はあまりテレビなどを見ないが、今回は「全部ではないですけど」試合動向もしっかりチェックした。

やはりトップアスリートとあって、目標は高い。「まだまだだめです。全然、強い球が投げられない。WBCで大谷(翔平)選手が投げるのを見てて、自分と全然違うな。ああいう投げ方がしたいです」というのが目下の悩み。それを聞いた報道陣からは笑い声もあがったが、小祝自身は真顔。投稿した投球フォームも、「一番好きなフォームが大谷選手。あの投げ方がいいなと思いながら練習しました」と、最速165キロの二刀流右腕をイメージしているというのだから本気だ。

北海道北広島市出身の小祝にとって、やはり立ちたいマウンドは北海道日本ハムファイターズの新本拠地になる『エスコンフィールドHOKKAIDO』。「やっぱり投げるならエスコンフィールド。地元に建つとも思ってなかった。やるならあそこで投げたいし、野球も見てみたいですね」。自宅から車で10分ほどの場所に建てられた新たな球場で始球式をするのが夢だ。大谷をイメージして練習を積んだ投球フォームを披露するため、これからも練習を続けていく。

本職の方はというと、「フェードの球がいまいち」とショット面に不安を残しながらの開幕となるが、ドローとの打ち分けもしっかりとできるようになり、「調子が悪ければドローで打てる」とプレーの幅も広がっている。まずは早く今季初優勝を。宮崎からそのニュースとマウンドへの想いを“意中の球団”に届けたい。(文・間宮輝憲)

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