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新垣比菜がQT返り咲きへ首位ターン 強風下のラウンド後に欠かさないこと

新垣比菜は首位をキープ。悪いクセを意識しながら残り2日を戦う(撮影:福田文平)

<JLPGA ファイナルQT 2日目◇29日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>

首位でスタートした新垣比菜が、その位置を守った。2日目は3バーディ・ボギーなしの「69」で回り、トータル7アンダー。プロテストに合格したばかりの高3ルーキー・菅楓華(すが・ふうか)に並んで首位をキープし、最高の位置でファイナルQTを折り返した。

前半は穏やかだった風が、後半になってその強さが増していった。インからスタートして、15番パー3で5番ユーティリティをピンに絡めてバーディとすると、2連続で奪取。「たまに微妙なパーパットがあったりしたけれど」と耐える場面もありながらセーブし続け、6番パー3でバーディ。ボギーフリーで駆け抜けた。

連日の60台に、「良かったと思う」と満足感はあるが、ラウンド後の修正は欠かさない。「風の中でやると自分のスイングが少しずれてくるのが分かる。修正してあした以降も臨みたいですね」。切り返しで上体が突っ込みがちになってしまう”クセ”を、ラウンド後に直すことを徹底している。それは初日の後にも、もちろん行っていた。

ここ2年間は、QTから翌年の前半戦フル出場権を手にすることができた。3季ぶりのシード復帰を目指した今シーズンは、リランキングを突破して最終戦まで出場したが、メルセデス・ランキングは69位。苦しいシーズンだったが、序盤に多く見られた“予選落ち”の文字は、秋口から徐々に減っている。

それでも、「調子はそんなによくない」と振り返るが、悪いクセに気を付けたり、最後までしっかり振り切ることを意識して練習を続けてきた。2018年以来となるレギュラー2勝目を目指すためにも、残り2日間のプレーが大事になってくる。3年連続でのQTから返り咲きに向けて、集中しながらクラブを振り続ける。(文・笠井あかり)

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