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「めったにしない」交代策が奏功。3連勝に導いた三苫薫に各国メディアが賛辞!オマーン紙も「ゴールデンパス」

攻撃を活性化した三苫の活躍に賛辞が止まない。(C)Getty Images
現地時間11月16日、カタール・ワールドカップのアジア最終予選が行なわれ、日本代表は1-0でオマーン代表を下して、グループBの2位に浮上した。

敵地マスカットのスルタン・カブース・スポーツ・コンプレックスで開催された一戦は、残り試合をひとつも落とせない日本にとっては非常に厳しいものになると予想されていた。実際、ボールポゼッションでは相手を上回るも、相手の堅守にチャンスを作り出せないまま前半を終え、選手交代で活路を見出そうとした後半もなかなかゴールをこじ開けることができずにいたが、81分、左サイドでの中山雄太と三苫薫という交代組の連係から上がったクロスを伊東純也がダイレクトボレーで押し込み、この試合唯一のゴールを決めた。

勝点1差の2位オーストリアが中国と1-1で引き分けたことで、逆転で本大会出場圏内に入った日本について、アジア・サッカー連盟(AFC)は公式サイトで、「サムライブルーは残り4試合の段階で2位に浮上」「イトウのゴールは日本に3連勝をもたらし、ハジメ・モリヤス監督のチームは9月に敗れたオマーンへの報復を果たすとともに、カタール2022に向けて勢いを増した」と報じている。
ホームで雪辱を許す形となったオマーンのメディアでは、日刊紙『OMAN DAILY Observer』が決勝ゴールを被弾した場面について「残り10分で日本のFWはオマーン・ゴールに向けてプレッシャーを強め、ペナルティーエリアに侵入したミトマのゴールデンパスによるアシストを受け、イトウがネットを揺らした」と伝え、同じく日刊紙の『Al Watan』は自国目線で「オマーンは日本のクリーンなゴールで敗れ、厳しい状況に自身を追い込んだ」とネガティブに綴った。

一方、3位に転落したオーストラリアのメディアも、ライバルの結果に反応。日刊紙『The Guardian』の豪州版は、自国の状況とまじえて「中国と引き分けた後、日本がオマーンに勝ったことで、グラハム・アーノルド監督率いるサッカールーズは(今予選で)初めて、自動本大会出場圏から転げ落ちた」「日本に対しては来年(3月24日)に直接対決で挽回するチャンスがあるとはいえ、5大会連続のW杯出場は、ナイフのエッジの上に立つような危うい状況となっている」と、今後に向けて悲観的な展望を示している。
他大陸のメディアでは、ベルギーのスポーツメディア『LES SPORTS』が「ミトマーイトウ:日本の『ベルギー・ライン』がオマーンに対して違いを生み出した」「ユニオン・サンジロワーズのウイングは『サムライブルー』でのデビュー戦で、この日唯一の得点者となったヘンクのイトウをアシストした」と、自国リーグでプレーする2選手の活躍ぶりを強調した。

一方、スペインのスポーツ紙『MARCA』は「日本はほとんどW杯から除外されていた状態から、見事にカムバックを果たした」と報道。三苫について「素晴らしいパスをイトウに送った」と称賛するとともに、現在は復帰に向けてトレーニングに励んでいる“日本の至宝”についても言及し、「膝を負傷したタケフサ・クボなしでも『サムライ』は大復活を遂げ、直接カタールにアクセスできるポジションの一角を占めている」と綴っている。
最後に、ブラジルの総合メディア『globo.com』は今回も詳しいレポートを展開したが、前半の試合内容については「悲惨」と酷評。日本に対して「遅く、ほとんど何もできなかった」と厳しく綴る一方で、ハーフタイムに森保監督が「めったにしない」(同メディア)選手交代やシステム変更などによって「サムライは良くなった」。後半開始直後のドリブルでの仕掛けで空気を変え、決勝アシストも果たした三苫については「日本を『水』から『ワイン』に変えた」と褒め称え、10点満点の採点でも最高の「7」と、以下のように賛辞を贈った。

「待望のA代表デビューで期待に応えた。彼がピッチに入ると、チームは違った姿を見せ、より攻撃的で鋭敏になった。最初の仕掛けで、ペナルティーエリアの左側でファウルを受けた。彼のドリブルは、オマーンの守備陣に悪夢を与え、イトウの決勝ゴールをアシストすることによって、試合を決めた」

また、森保監督(採点は「6」)に対しては、「前半の頑固なラインアップと無感心なパフォーマンスは、自身の墓穴を掘っているかのように見えた」「ネガティブな結果(引き分けか負け)が彼の仕事を犠牲する可能性が高い中、3度目の今回も彼は首周りのロープから逃れることができた」と、崖っぷちの状況だったことを随所で強調。最後は「(選手時代に経験した)『ドーハの悲劇』の亡霊と対峙するためにカタールに戻ろうとしている“ポイチ”の運命やいかに?」と締めている。

構成●THE DIGEST編集部

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