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「実感が湧きません」遅れてきた黄金世代 小滝水音が悲願の初優勝

初優勝の喜びを語る小滝水音(撮影:上山敬太)

<大東建託・いい部屋ネットレディス 最終日◇23日◇ザ・クイーンズヒルゴルフクラブ(福岡県)◇6540 ヤード・パー72>

ツアーまれに見るバーディ合戦を制したのは、25歳の小滝水音(こたき・みお)だった。単独トップで出た最終日に「66」をマークし、逃げ切りで悲願のツアー初優勝。1998年度生まれの“黄金世代”では、13人目の優勝者となった。

この日も出だしから壮絶な伸ばし合いとなったが、小滝もその流れに乗った。前半で2つ伸ばすと、後半12番パー3でのバーディでスイッチオン。16番まで5連続バーディを奪う猛攻で後続を引き離した。最終18番でのウィニングパットを沈めると、ギャラリーの拍手に満開の笑みで応えた。

渋野日向子らを擁するスター軍団“黄金世代”のひとりだが、決して順風満帆なプロ生活ではなかった。たびたび上位を争うこともあったが、成績は安定せず、予選落ちの数も多かった。これまで一度もシードを獲得することができずに、今年はQTも114位と失敗。下部のステップ・アップ・ツアーが主戦場だった。

だが、潮目が変わったのは今年5月。下部の「CTBCレディス」でプロ初優勝を果たした。「私でも勝てるんだ」と大きな自信を得て今大会に臨んでいたが、その勢いは本物だった。

「いまだに優勝したという実感が湧きません。結果が出ないときが本当に多かったですけど、やっと勝つことができてすごくうれしいです。同世代の人たちには複数回優勝したり、すごい選手がたくさんいる。私も2勝、3勝と挙げていけるように、しっかり準備して頑張ります」。

遅れてきたニューヒロイン。同世代のライバルたちを追い越すべく、さらなる快進撃を続けていく。

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