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パット巧者鈴木愛でも「本当に入らない…」 5位浮上もコーライ芝に不満顔

コーライ芝に苦しむも、5位タイへ浮上した(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 2日目◇24日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

ツアー屈指のパット巧者が、宮崎のコーライ芝に手を焼いている。鈴木愛は「71」、「70」と連日赤字で回り、トータル3アンダーの5位タイ。好位置につけて週末へと向かうが、本人としてはちょっぴり不満顔だ。

その理由は「チャンスにはついているけれど、本当に入らない…」というグリーン上。10年連続10回目の出場で、この宮崎カントリークラブをよく知っている一方で、これほどの目の強さには首をかしげるしかない。「コーライでも目を気にしていままでやったことがない。完全にフックラインなのにスライスしたりする」と、傾斜ではなく目に持っていかれることも。この予想外な出来事には「え!?みたいなのがほとんど」と驚くしかない。

初日終了後には、日が傾く午後4時過ぎまで、練習グリーンでひたすら球を転がして感覚を確かめていた。ラインを気にしすぎず、まっすぐ狙ったところに打てているか、目と傾斜に対して距離感を合わせられているか、という調整をして臨み、コース上でもフィーリングは悪くはない。だが、「ラインがあっていなかったら入らない。チャンスにつくけれど…。入らないのか、読めていないのか」とこの日28パットだった内容を、なんとか改善していきたい。

アプローチの場面でもコーライの目は厄介モノになる。「(グリーンの)硬さもあるので、重さを優先した方がいいのか、硬さを優先した方がいいのかイメージしづらい」と難しさは増して寄せる想像がわかない。残り2日でどのようにコンディションが変わっていくかも気になるところだが、早くそのイメージをつかんで、最終日に向かっていきたいはずだ。

今年は「北海道meijiカップ」で2年ぶりの勝利を飾り、女王を戴冠した19年以降としては最も好成績でシーズンを終えることができそう。「この数年のなかではいい出来。来年へのモチベーションをあげるためにもいい結果で終わりたい」と、最低ラインにトップ10、理想はトップ5を掲げる最終戦。コーライ芝とどれだけ仲良くできるか―。これが鈴木にとって、今年最後の試練になりそうだ。(文・笠井あかり)

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