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アダム・スコットからジュニアに7番ウッドのすすめ! 使用している選手はいる?

再会の握手をかわす大嶋港とアダム・スコット(撮影:岩本芳弘)

<ユニクロ アダム・スコット ジュニアチャンピオンシップ 2日目◇27日◇ハンモッククリークゴルフクラブ(米国・フロリダ州)◇男子7072ヤード&女子6191ヤード・パー72>

第2ラウンドの終了後、会場に大会ホストのアダム・スコット(オーストラリア)が来場。ジュニアクリニックで質問に答えた後は、アプローチコンテストでショートゲームの技術を競った。

スコットは「きちんと休みをとることが大切」と3試合した後はしばらくクラブを握らないなど、長いゴルフ人生で大ケガをしないコツなどをジュニアたちに話した。特に若いうちからトレーニングなどを「やりすぎないようにすることも大事」と休憩や体のケアの重要さを説いていた。

また、ジュニアからプレッシャーの対処法を聞かれると、「ドキドキするような時はスイングも歩くのも速くなる。そういう時は深呼吸をして、ゆっくり歩くようにする」とアドバイス。そのほかにも1つのクラブで球の高低や球筋を操ることの重要性や、プロゴルファーとハイアマチュアの違いは「どれだけ自分の才能を信じることができるか。どれだけ勝ちたいと思うことができるか」など、プロを目指すジュニアたちの質問に真摯(しんし)に答えていた。

また、ビクトル・ホブラン(ノルウェー)ら若手に触発されているとも話した。「5~6年前まではメジャーでは堅調にプレーすることを大事にしてきたが、彼らのアグレッシブなプレーを見て攻めるゴルフをするようにした」とツアー14勝の実績がありながら、プレースタイルを変化させる挑戦もしているという。常に向上心を忘れない姿勢を未来のプロたちに示していた。

2~3年前からバッグに入れている7番ウッドも、そうした変化に対応する手段のひとつ。「9番アイアンで出せるようなラフや悪いライからも打つことができる」と様々な状況で楽に打つことができるという。ジュニアたちにも「クラブに助けてもらうことは悪いことではない」と7番ウッドを勧めていた。

日本からこの試合に出場している大嶋港(関西高3年)は、昨年10月に行われたユニクロのイベントから約半年ぶりにスコットと再会した。「楽しかったですね。自分のことを覚えていてくれたのが、一番うれしかったです」とこのジュニアイベントを堪能。7番ウッドのススメに関しては「ジュニアの試合だとそこまでラフが深いことがないですし、使ったことはないですが、興味が出てきました。機会があれば試してみたいです」。なお、会場のジュニアゴルファーでこの日7番ウッドをバッグに入れている選手はいなかった。

ジュニアクリニック中にはアダムとこの大会の出場者、レフティのカーソン・ベイズ(米国)が飛距離対決をして、ベイズが勝利。またアプローチ対決ではノーラン・ハーパー(米国)がスコットより内側につけ勝利するなど、スコットと触れ合えたジュニア選手たちの笑顔が会場にはあふれていた。2人は“I BEAT ADAM SCOTT”と書かれたボードにサインし、スコットと記念撮影。スコットに勝った2人も、それ以外の参加者も、一生の思い出となる時間になったに違いない。(文・小路友博)

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