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JTが2打差2位に浮上! ライダーカップに向けて好調「きっといいことが起こる」

逆転Vの圏内につけるジャスティン・トーマス。米国代表としての誇りを持って追撃する(撮影:GettyImages)

<フォーティネット選手権 3日目◇16日◇シルバラードリゾート ノースC(カリフォルニア州)◇7346ヤード・パー72>

1イーグル・5バーディ・ボギーなしで「65」をマークしたJTことジャスティン・トーマス(米国)が、トップと2打差の2位タイに浮上。「きょうは本当にラッキーだった」と喜んだ。

前半で3つのバーディを奪って順調に伸ばすと、後半は12番パー5で2オンさせてバーディを奪取した。さらに15番パー5は2オンを狙ったショットがバンカーに入ったが、第3打を直接沈めてイーグル。コースには大歓声が上がった。

最終18番パー5も残り261ヤードからグリーンサイドに運ぶと、これをきっちり寄せてバーディで締めくくった。

「実際には第2ラウンドのほうがショットは良かったが、きょうはうまくスコアにすることができた」とJT。「このコースのファンは素晴らしい。本当に声援に支えられている」と大歓声に応えた。

メジャー2勝を含むPGAツアー通算15勝。かつては世界ランキング1位にもついたJTだが、22-23シーズンはフェデックスカップランキング71位と振るわなかった。70位までのプレーオフ初戦に進めなかったが、これは自身のプロ生活で初のこと。シーズン最高位は2月の「WMフェニックスオープン」の4位で、「マスターズ」、「全米オープン」、「全英オープン」と3メジャーで予選落ち。2度の勝利を挙げている「全米プロ」は65位に終わり、“スランプ”だとささやかれた。

そんなJTが久々に優勝戦線で躍動している。「今は優勝争いに加われているのがうれしい。実際には今日はショットがそこまで良くなった。それでも7アンダーを出せたことが素晴らしい」と納得する。

今月末から欧米対抗戦の「ライダーカップ」が開催される。米国代表のザック・ジョンソン主将はキャプテン推薦でJTをチームに招いた。

「プレッシャー? いろいろな思いを感じているから、それがプレッシャーと言うのかもしれない」と話す。

ライダーカップ開幕まで2週間を切った。「すごくいい位置にいる。もしあしたいいことが起こらなくても、必ず近い将来にいいことが起きる。そう信じられる気持ちになれることが何より大事だ」。

2打差で迎える最終日は、最終組の1つ前でトップを追いかける。(文・武川玲子=米国在住)

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