• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 歴代『クロムソフトX』を使う石川遼が「この時代に生まれて良かった」と話す理由

歴代『クロムソフトX』を使う石川遼が「この時代に生まれて良かった」と話す理由

石川遼の「アイアン飛距離」の概念を覆したのは新ボールだった!?(撮影:山代厚男)

石川遼が7月25日に千葉県内のゴルフ場で行われたキャロウェイゴルフのツアーボール『クロムソフト』シリーズのイベントに出席。このボールの魅力について余すところなく語り、アイアンとウェッジでデモンストレーションも行った。

ボール選びはプロにとっては「クラブよりも重要」と語った石川。そのため一切の妥協はせず、自分が理想とする弾道が出て、ミスの時は飛ばない「正直に飛んでくれるボール」を選んできた。長年『クロムソフトX』を使用し続けており、前作には「もうこれで完璧です」と特に満足していたが、今年リニューアルされた現行作には心底驚かされたそう。

5Iで前作が196ヤードキャリーだったのに対し、現行作は「201、202ヤード飛びました。飛んだということはスピン量が減ったのだろうと思いましたが、逆にスピンは100〜200回転増えて、高さも1〜2メートル高くなってました」。飛距離が出て、スピン量も上がり高くなる=アイアンがさらに飛んで止まるということで、シビアなセッティングで1打を争う競技者なら誰もが見逃せない性能だろう。

これを実現させたのが、今の『クロムソフト』の初速性能。石川によれば前モデルより上がったこの初速性能が、スピン量増と飛距離アップという相反する要素を現実にしたカギで、「アイアンのパフォーマンスを上げてくれた。この時代に生まれて良かった、と思いました(笑)」とキャロウェイの高い技術を称賛しつつ、自身のボール選びを端的にこう説明。

「短い番手になるほど感覚をしっかりと研ぎ澄ませたいのでスピンを重視します。なので、少しスピンが入りやすいボールを使っていきながら、ドライバー自体はスピンが多すぎると思ったらクラブの方で調整してスピンを減らして、アイアンの方はそのボールの良さを活かして使っていくという方向に落ちていきますね」(石川)

石川はデモンストレーションでは約30ヤードのアプローチと約200ヤードのアイアンショットでフェアウェイとラフから様々な球種で美しいショットを披露。イメージ通りの弾道が打てるという信頼度の高さを、来場者たちの目に焼き付けた。

アマがボールを選ぶ際には「自分のスピン量、スイング特性を知って選ぶことが重要」と石川。シリーズには『クロムソフト』『クロムソフトX』『クロムソフトX LS』の3機種あるが、石川が7Iで打つと『LS』は『X』よりも500回転スピン量が少ない結果。『クロムソフト』と『X』では打感のやわらかさが一番大きな違いで、石川が打つと、弾道測定器の数字的には大きな変化はないとのこと。自分のスピン量を把握し、好みの打感のボールを選ぶのがアマには良いようだ。

現行の『クロムソフト』シリーズは新たにプレシジョン テクノロジーを採用したのが特長。3D X線技術などでボールの品質管理の精度を向上させ、製品の個体差をなくすことで、均一に高性能なボールが製造できるようになったという。3D X線技術を導入しているのは今年の初頭時点で[キャロウェイ]()調べ)だそうで、同社のボールにかける意気込みが伝わるイベントだった。

関連記事