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“ツアー記録タイ”の7R連続首位…岩井明愛が3週完全Vへ加速 妹・千怜も上位「メジャーで一緒に回りたい」

岩井明愛が7ラウンド連続で首位をキープ。3週連続Vへ好発進(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 初日◇28日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

ここまで2週連続で勝利。しかも、ともに誰にもトップの座を譲らない完全優勝を続けている岩井明愛が、日本一決定戦の舞台でも“定位置”についた。午前組でスタートすると5バーディに加え、ボギーなしで7ラウンド連続となる首位(タイ)。全美貞(韓国)、鈴木愛に続く史上3人目の3週連続優勝、さらに史上初となる3試合連続の完全Vという快挙に向けて第一関門をクリアした。

その勢いは衰えることがない。スタートの10番で残り139ヤードを手前3メートルにつけてバーディを奪うと、続く11番でも右3メートルのバーディパットを決め加速した。18番パー5では、231ヤードから3番ウッドで放ったセカンドショットがグリーン右手前に外れ、3打目も奥6メートルと寄せきれなかったが、これをねじ込む無双ぶり。後半も5、6番の連続バーディで危なげなく初日を終えた。

「自分のプレーができていました。一打一打、風の読みや番手選びでいいジャッジができている。イメージ通りの球が打てています」と、好調のラウンドを振り返る。午後には激しい雨と風がコースを襲ったが、その影響を受ける前にホールアウトするなど運も味方した。

開幕前に警戒していたラフからも、好ショットを連発。「昨日も練習したし、最悪なライもなかった」。折り返し直後の1番パー5では右ラフからの2打目がフェアウェイに出すだけになったが、3打目をきっちり2メートルまで寄せる。惜しくもバーディにはならなかったが、ピンチをチャンスに変えてしまうのが今の岩井だ。

この日は妹の千怜も3アンダー・10位タイと好スタートを切った。決勝ラウンドから2人一組でのプレーになるが、双子ツーサムも現実味が出てくる位置。「一緒に回りたいですね。いつかはメジャーで回ってみたい」と、これには姉も前のめりになる。妹の千怜は、15番でリーダーボードを見た時にトップにある姉の名前を確認した際、特に意識はなかったというが、それでも「ぜひ一緒に回りたい」という気持ちは同じ。

明愛は「歴史は作りたいけど、試合中は結果は気にせずに集中したい」と、変わらず自然体のまま大記録に向かうことになる。7ラウンド連続首位は、1988年のツアー制度施行後、同一年では申ジエ(韓国)の記録に並ぶトップタイとなる(※)。ツアーを騒がす最強ツインズが、福井でも主役の座を奪うのか?(文・間宮輝憲)

※年をまたぐと、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン)の『12』という記録がある(JLPGA発表)

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