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桂川有人が米ツアーで体験した“まさか”の出来事 来季は1年ぶりの国内フル参戦へ「日本でもう1回しっかり」

桂川有人はグレーのスーツに身をつつみ表彰式に出席(撮影:ALBA)

2022年度の「GTPAルーキー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した桂川有人が、13日に行われた一般社団法人日本ゴルフトーナメント振興協会(GTPA)の表彰式会場で登壇した。

桂川は2020年10月にプロ転向。昨シーズンは国内男子ツアー「ISPS HANDA 欧州・日本、とりあえず今年は日本トーナメント!」での初優勝を含む8度のトップ10入りと飛躍し、賞金ランキングでも5位にランクインした。「小さいときからゴルフをやっていて、まさか自分がこの賞をいただけるとは夢にも思っていなかったので、とても光栄です」と喜びを表す。

そんな桂川に今シーズンを振り返ってもらうと、「今年はアメリカ挑戦の年になって、新しい経験とこれからにつながる貴重な経験になった年だったと思います」と話す。今季は米下部のコーンフェリーツアーを主戦場にした。そのなかで印象に残っているのが、「ジョンディアクラシックのマンデートーナメントで、初めてツアーバックを担いで、18オール回ったこと」。

基本的にバッグはキャディに担いでもらうが、経費のことも考え自ら担いで挑んだという。学生時代はセルフプレーが基本的ではあるが、ツアーバッグを担いだのは未経験で苦しい数日を過ごしたことを振り返る。「通過して、本選に出られたのは、自分でも“まさかでした(笑)。ツアーバックを担いで試合に出るときが来るとは思わず(笑)」。この他にも、「全米オープンの予選を、まさか1位通過できるとは思わなかった。そして全米オープンにまさかで出られたし。いいところもたくさんあったのかなとは思っています」と、“まさか”続きの一年だったようだ。

来年は「日本に専念します。上を目指すことは変えず、まずは日本でもう1回しっかり成績を残して、自信をつけてどんどん上につなげていけたらなと思っています」と国内ツアーを主戦場にする。最大の目標である米ツアーで勝つために、一旦日本に戻り「成績重視」の方針を打ち立てる。「(米ツアーは)1番上のツアーだと思うので、そこを目指して頑張っていきたいです」。来年は“足場固め”の1年になりそうだ。(文・高木彩音)

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