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ラ・リーガに日本人選手が少ない理由

プレミアリーグやセリエA、ブンデスリーガ、リーグアンと共に「ヨーロッパ五大リーグ」の1つとして数えられている「ラ・リーガ」は、日本人選手にとって最も難しいリーグであると言われています。

2022—20223シーズンも日本の至宝である久保建英選手がレアル・ソシエダで奮闘していますが、それ以外の日本人選手はこのリーグには所属していません。

ヨーロッパでは50人以上の日本人サッカー選手がプレーしているにもかかわらず、ラ・リーガでは所属するチャンスすらあまりないのが現状です。

いったいなぜこれほどまでにラ・リーガ挑戦は難しいのでしょうか?

この記事では、そんな「ラ・リーガに日本人選手が少ない理由」について解説していきたいと思います。

ラ・リーガに日本人選手が少ない理由

それではさっそく「ラ・リーガに日本人選手が少ない理由」をいくつか挙げていきましょう。

その理由が分かれば、いかに久保建英選手が凄いのか、そして今後どうすれば日本人選手がラ・リーガでプレーできるかが見えてくるはずです。

過去に結果を出した日本人選手が少ない

これまでにスペインサッカーに挑戦した選手は、財前宣之選手や安永聡太郎選手、城彰二選手、西澤明訓選手、大久保嘉人選手、中村俊輔選手、家長昭博選手などが挙げられますが、どの選手も活躍したとは言いづらい結果となっています。

近年で言えば乾貴士選手がエイバルでバルセロナ相手に2ゴールを奪うな計16ゴールを奪っていますが、稼働は6年間なのでそれほど活躍したとは言えません。

他にも、柴崎岳選手がプリメーラで29試合出場で1ゴールを記録していますが、その後は2部のセグンダで数多くの試合に出場しているのが現状です。

久保建英選手はスペイン語も話せてレアル・マドリード所属するほどの実力者ですが、それでもレンタル先で思うような結果が出せずにいます。(今後完全移籍で入ったレアル・ソシエダでの活躍が期待される)

成功者がいなければ、各チームのスカウトたちも日本人の獲得には慎重になってしまうのは当然です。

例えばドイツのブンデスリーガでは、香川真司選手の大ブレークによってスカウトたちがこぞって日本市場をチェックし、次々に日本人選手が移籍する流れとなりましたよね。

現在では数々の成功事例ができ、「日本→ブンデスリーガ」はヨーロッパへの移籍を成功させる最高のルートとなっています。

久保建英選手やその他の選手が今後ラ・リーガで大活躍することがあれば、ブンデスリーガまではいかないまでも、4~5人程度の日本人選手がラ・リーガに所属する流れになる可能性があると言えるでしょう。

EU圏外選手の登録可能数が少ない

EU圏外選手の問題は、久保建英選手がレアル・マドリードに所属していた時にかなり話題に上がりましたよね。

ラ・リーガでは、5人のEU圏外選手の登録が可能ですが、ベンチ入りと試合に出場できるのは「3人まで」というルールがあるのです。

ヴィニシウス選手とロドリゴ選手、ミリトン選手という主力3人がEU圏外選手の登録となっているので、久保選手はレアルで試合に出ることができず、やむなく完全移籍したのです。

これはラ・リーガのすべてのチームに適用されているルールなので、日本人がラ・リーガに移籍する場合はこの3枠に入らなければ多くの試合に出場することができないというわけです。

日本人が多く所属するブンデスリーガは、この外国人枠がないために移籍しやすいのです。

スペイン人は日本人と同タイプで「より上手い」

日本人選手がラ・リーガに少ない1番の要因は、スペイン人は日本人と同タイプで「より上手いから」かもしれません。

日本人はテクニックに優れ献身的で監督からの指示を忠実にこなす特徴を活かし、ヨーロッパの各リーグで活躍しています。

例えばブンデスリーガでは、190㎝前後のCBやGK、185㎝前後のMFやFWがゴロゴロいて、それゆえに日本人のテクニックや俊敏性が活きるという側面があります。

しかし、ラ・リーガに所属するスペイン人は、体格や身体能力が比較的日本人に近く、テクニックや判断力で言えば日本人よりも高い選手が多くなります。

そして、同じような体格ではありますが、意外にもテクニックだけでなく体が強い(体幹が強い)ので、より日本人選手よりも試合で活躍できます。

同じ属性のいわば上位互換の選手たちが多いので、なかなか日本人選手が活躍できないのです。

さらに、所属できたとしてもリーグの下位のチームとなり、日本人の良さが活きない守備重視のサッカーであることも大きな要因であると言えるでしょう。

まとめ

今回は、「ラ・リーガに日本人選手が少ない理由」について解説してきました。

・過去に結果を出した日本人選手が少ない

・EU圏外選手の登録可能数が少ない

・スペイン人は日本人と同タイプで「より上手い」

日本人選手がラ・リーガに少ないのは、これらの理由が考えられます。

久保建英選手に今シーズン大活躍してもらい、2人、3人と日本人選手が移籍する流れを期待しましょう。

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