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「追求しないとつぶれて終わる」 渋野日向子は危機感を払拭する24年に【プロゴルファー・新年の誓い】

渋野日向子は年末のソフトボール大会会場で来年への思いを語った(撮影:福田文平)

年も明け、2024年を迎えたが、それはゴルフ界にとっても新たなシーズンが始まることを意味する。昨年もさまざまな“喜び”、“悔しさ”などを味わった選手は、いったいどんな思いを抱いて、その新たなシーズンに臨むのか。“新年の誓い”を紹介する。今回は、復権にかける渋野日向子。

「落ちるところまで落ちた」。ポイントランキング83位に終わり、シードを喪失した昨季の悔しさを、渋野はこんな言葉に凝縮させた。トップ10入りは3月の「LPGAドライブオン選手権」(7位)の1度きり。春先に患った左手のケガの影響もあり、大幅なスイング改造も志半ばで断念せざるを得ない一年だった。

そんな現状を踏まえ新年への思いを語ったのは、地元・岡山県で自らが主催した小学生ソフトボール大会の会場に登場した昨年12月24日だった。ここで「来年以降、這い上がるしかない思いがある」と、強い決意をにじませる。「来年(24年)は出られる試合でしっかり結果を残していかないと、再来年(25年)もどうなるか分からない。結果を出すべきところで頑張りたい」。シーズン中に優先出場順位が変動するリシャッフルも意識しながらの戦いも強いられるシーズンへと向かっていく。

23年最後となる会見の席でも、“優勝”や“シード復帰”など具体的な目標が語られることはない。「来年というよりも、先に向けて準備を進めないといかない。そのなかで結果がついてくれば。積み重ねていきたい」。昨年、うまくいかなかった部分も、しっかりと自分と向き合い整理していく。

「このままではアメリカで戦えないというのは見て分かるだろうし、自分でもそう思う。安定して再現性高くできるものを追求しないとつぶれて終わる。アメリカでも日本でも戦えないことになる」。こんな危機感を払拭する新シーズンにしたい。

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