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「耐えていい流れに」“ガッツパー”からのギアチェンジ 西郷真央がトップ15発進

前半の粘りが生きた。西郷真央が1アンダーで上位発進。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 初日◇6日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

ピンチになってもガッツあふれるパーで乗り切り、流れをつかんだ。今季海外メジャー3戦目で最高のスタートを切った西郷真央。初日は3バーディ・2ボギーの1アンダーで回り、13位タイの好発進だ。出だしの10番こそボギーとしたものの、その後は耐えに耐えてみせた。

スコアカードを見れば11番から17番までパーが並ぶが、内容は簡単なものではなかった。11番では4メートルを決め、12番はチップインパー。そして13番も4メートルのパーパットをねじ込み、なんとかしのぎきった。「そこでなんとか耐えたというところが、その後のいい流れにつながってくれた」と、危なっかしいゴルフから脱することに成功した。

「最初は様子見であいまいなスイングをしてしまっていた」とピンチの原因を早々に解明。「消極的なスイングだともったいないミスになってしまう」と13番のティショットを右ラフに入れたことによって気づき、そこからは納得のゴルフを展開した。耐えた結果のパーセーブ続きが、ギアを上げるきっかけとなる。

流れに乗ると18番パー5でバーディ奪取。折り返した2番でもバーディとアンダーパーグループに入り、5番のパー3でもバーディで首位に迫った。寒さが増す夕方のラウンドに多くの選手が苦戦するなか、勢いに乗って終盤に入った。

6番パー5では2打目をバンカーに入れてボギーとしたものの、上がりの難ホールをパーでしのぎ上位フィニッシュ。トップの背中がすぐそこに見える位置で2日目に入る。「あしたは午前スタートでコンディションも変わってくると思う。アジャストしながら頑張りたい」。この日の序盤の遅れを反省材料とし、第2ラウンドでは最初からスパートをかける。(文・高桑均)

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