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「自信と技術をつなげて」小平智、充実の4日間で目指すシード復帰への道

2日間で8つ伸ばした自信を胸に、小平智はPGAツアー完全復帰を目指す(撮影:GettyImages)

<AT&Tバイロン・ネルソン 最終日◇14日◇TPCクレイグランチ(米テキサス州)◇7414ヤード・パー71>

予選カットラインギリギリの65位タイで2日間を終えて決勝ラウンドに進んだ小平智。3日目に「66」をマークし一気に浮上すると、最終日も3つ伸ばしホールアウト。結果的には43位タイに終わったが、やりきった感触はじゅうぶん残った。

「4日間やれたというのはうれしいことなので、決勝ラウンドはしっかり伸ばせたし」と、2日間で8つスコアを縮めたことは自信にもなると同時に、周囲がもっと伸ばしているという点については「フィールドが厚い」と、完全なる満足感を得られずとも、ひとまずは納得の表情だ。

限定的な試合出場のため、日米を行き来しながら臨んでいる米ツアー。今季はこれで9試合目の出場。昨年10月に日本で開催された予選カットなしの「ZOZOチャンピオンシップ」の16位タイを除けば、2月の「AT&Tペブルビーチ・プロアマ」の29位タイが最高位。PGAツアー完全復帰の目安となるポイントレースでも173位とまだまだ厳しい戦いは続くが、今回のような“まくり”は今後生きてくる前向きな要素だ。

「ゴルフ自体は良くなってきているし、決勝ラウンドにギリギリ行けてこの2日間で伸ばせたのは自分でも自信になるし、自信と技術をうまく繋げて次の試合に生かしたいと思う」

このあとは一度帰国。日本でも開催される「全米オープン」最終予選会に挑戦し、6月15日開幕の世界一を決める大会への出場を目指す。それが叶わなくとも、「一つ一つ確実にやっていきたい」と、出られる試合で頑張るのみだ。

今年から新設される9月スタートの「フェデックスカップ・フォール」、つまりプレーオフまでの全日程を終えたあとの秋の7大会には出場できる予定。そこで来季の出場優先順位を上げることも可能。たとえ正規のシーズンを終えてポイントレース125位までのシード内に入らなくとも、まだまだチャンスは残される。長い目で見れば、今回の結果は、小平にとって新たなスタートとも言えるものとなったに違いない。

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