日大4年・杉浦悠太が2位発進 松山英樹のオーラは「大きかった」

唯一のアマで2位発進。若きホープ杉浦悠太は堂々のプレー(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 初日◇16日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

朝イチにスタートしたアマチュアが、松山英樹とリーダーボードの頂点を争った。杉浦悠太。日本大学の4年生だ。

JGA(日本ゴルフ協会)のナショナルチームの一員でもある22歳。8月開催の下部ABEMAツアー「ダンロップフェニックストーナメントチャレンジinふくしま」で史上8人目となるアマ優勝を飾り、本大会の出場権を獲得した。2021年のレギュラーツアー「アジアパシフィックダイヤモンドカップゴルフ」では初日に首位タイで滑り出したこともある若手有望株。現在の世界アマランキングは21位で、日本勢最上位につけている。

「マスターズに出たい!」と、今年10月にはQTセカンドステージの出場を見送って、優勝者にその権利が与えられる「アジアアマチュア選手権」に出場。そこで思いもよらない予選落ちとなったときには、「さすがにへこみましたね」という。それでも、休んでいる暇はなかった。

セカンドQTがアジアアマ、さらには今大会と重なったことによって、JGAからJGTO(日本ゴルフツアー機構)に『サードQTから受けられないか』という要望があり、これまでの活躍を受けてJGTOがこれを承認。出場資格規定にある『JGTOが承認した者』というカテゴリーで、このあとに控えるサードからの受験が可能になった。

来年以降は“プロ”としてツアーでの活躍を目指すなか、単独首位の松山に続く、7アンダー・単独2位発進。後半6番で叩いた唯一のボギーも、7番、8番の連続バーディで帳消しにした。ラウンド中にもしっかり“松山”の名をリーダーボードで確認。「どんどん行きたいなと思っていました」とそれを刺激にして、好発進につなげた。

「(存在感が)大きかった。威圧感と言ったらアレですけれど、『その人がそこにいるよ』っていう感じ。周りの選手も(松山を)見ちゃう。注目されているなと感じています」という、世界トッププレーヤーが身にまとう“オーラ”も感じた初出場の今大会。残り3日間もその背中についていきたい。「海外の選手も招待されて、本当に大きな大会。出られることがうれしいですし、出るからには優勝を目指して頑張りたい」。若手のホープは力強いまなざしで2日目を見据えた。(文・笠井あかり)

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