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ネリー・コルダが“歓喜の池ダイブ” 次週ロスで6連勝に挑戦「ずっと続けたい」

今季初メジャーで歴史的Vを飾ったネリー・コルダ(撮影:南しずか)

<シェブロン選手権 最終日◇21日◇ザ・クラブ at カールトン・ウッズ(テキサス州)◇6889ヤード・パー72>

優勝スピーチを終えた後、ネリー・コルダ(米国)はギャラリーの声に促されるように、18番グリーン横にある池に勢いをつけて飛び込んだ。大会恒例の優勝者による“歓喜のダイブ”で、2021年の「KPMG全米女子プロ選手権」に続くメジャー2勝目、そしてツアータイ記録となる出場5試合連続優勝を自ら祝った。

「やっと息ができるわ。バックナインは本当に緊張したの。この優勝がどうしても欲しかった。最高の気分よ」

悪天候による順延で未消化だった第3ラウンドの残り7ホールをプレーするため、この日は午前4時ごろに起床。午前7時1分からラウンドを行い、トータル10アンダーの2位タイで最終ラウンドに進んだ。ラスト18ホールは前半3つ伸ばしながら、15番までに2ボギー(1バーディ)とスコアを落とし、1打リードでパー5の最終ホールを迎えた。ボギーならばプレーオフ。しかし、ここで2オンに成功しバーディを奪うと、家族や関係者らとハグで喜びを分かち合った。

この優勝で今季2戦目だった1月の「LPGAドライブオン選手権」からの出場連続勝利記録を『5』に伸ばした。これは記録が残る1978年以降で、ナンシー・ロペス(米国、1978年)、アニカ・ソレンスタム(スウェーデン、2004~05年)に並ぶツアー歴代1位タイ。「ここ数週間は、バブルの中にいて、シンプルにゴルフをして、流れに身を任せれば、とても楽しい時間を過ごすことができると分かっているの」。心技体のいずれも充実している。

これでツアー通算13勝目。21年の東京五輪では金メダルも獲得するなど、順調にキャリアを積んでいる。しかし22年には左鎖骨下静脈の血栓除去手術を受け、離脱したことも。その時のことについては、「あの頃は自分の健康が心配で、競技のことは後回しだった。悲しい時期や健康への不安を経験したことが、今の私を作っていると思う。浮き沈みにとても感謝しているわ」という思いを明かす。

次はロサンゼルスで今週25日(木)に開幕する「JMイーグル・LA選手権」にエントリー。ここで前人未踏の“6連勝”を狙うことになる。「今はこの時間を楽しんで、来週のことはその後に考えようと思っている。素晴らしい時間だし、連勝をずっと続けたい。ただ、いまは毎週毎週試合に出場して、5連勝を達成できたことにとても感謝している」。池に飛び込んだ寒さで少し体を震わせていたコルダだが、その言葉は自身のゴルフと同じように力強かった。

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