消えないラームLIV入りのウワサ… タイガーとスピースの反応は?

ジョン・ラーム“移籍”のウワサは、タイガー主催大会でも話題となっている(撮影:GettyImages)

タイガー・ウッズ(米国)が8カ月ぶりの実戦復帰を果たした「ヒーローワールドチャレンジ」。バハマの会場、アルバニーGCではウッズの話題で持ちきり…のはずだったのだが、世界ランキング3位、ジョン・ラーム(スペイン)が『LIVゴルフへ移籍するのでは?』という先月から流れているウワサが、ここでも波紋を呼んでいる。

大会2日目に、世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー(米国)と並んでトップに立ったジョーダン・スピース(米国)は「ジョン(ラーム)はPGAツアーの最も貴重な存在の一人だ」とラームについて語った。スピースは先月、PGAツアーの選手会理事を辞任したローリー・マキロイ(北アイルランド)に代わり理事に就任したばかり。「もしそんなことが起こったら、PGAツアーや我々にとって、とてもとても良くないこと。なぜなら僕たちは世界のベストプレーヤーと戦いたいのだから。ジョンは当然その一人だ」とスピース。

ことの詳細は分からないとした上で「何人かがジョンと話したというのは聞いた。ジョンが今、考慮中なのか、そんなこと(LIV移籍)は考えていないのか…。それも知らない。だけど、それ以上を詮索することは失礼だと思う。いずれにしても、ぼくがコントロールできることじゃない」と話し、「だけど、200人のPGAツアー選手を代表して、我々はジョンが引き続き僕たちと一緒に戦ってほしいと願っている」と続けた。

また8月に選手会理事に加わったウッズは、「移籍するという仮の話にも驚いている」と予想もしていなかったと話す。「だけど、たくさんのことがすごく速いスピードで変わっていっているし、これからもどんどん変わるだろう。(PIFとの統合の)締め切りはすぐに来る。きょうはもう12月1日だ。合意までもう時間がない」と語った。

PGAツアー、DPワールドツアーとLIVを支援するPIFは6月に統合の骨組みを発表。その合意を年内に締結させるとしている。(文・武川玲子=米国在住)

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