ロフト21度の最新7番ウッドはロングショットの救世主!

最新の7番ウッドは、単に3番ウッドからのリサイズではなく、そのロフトに適正化された作りになっている

7番ウッドの一番の強みは、ロフトがあることでパワーがなくても打ち出しの高さを出せること。今年の女子ツアーを調べると7番ウッドを入れた選手が優勝したのは25試合中8回。7番ウッドは高さも出しつつ距離も稼げるので、女子ツアーの試合では武器になる。これなら我々アマチュアが使わない手はない。

ショートウッドは近年、大きな進化を遂げてきたクラブカテゴリーの一つだとギアコーチの筒康博は語る。「ウッドは元々、地面からでも高さを出しやすいクラブですが、それでもロフト15〜18度で適正な打ち出し角を出すには一定以上のパワーと技術が必要になります。そう考えるとロフト21度の7番ウッドはアマチュアでも楽に打ち出し角を出すことができ、キャリーで飛ばすには最も有利な番手です。過去の7番ウッドは、3番ウッドの設計のままロフトとサイズ感だけを変えたものが多かったので、吹け上がりやドロップが出やすいデメリットがありました。一方で最新モデルは、ロフトを21度にしながら、適正スピンで真っすぐ飛ばせる設計になっています。パワーがない人が打っても高いボールで距離を稼げますし、パワーのある人が打っても、吹けずにぐんぐん前に伸びてくれます。そのあたりが7番ウッドを採用するツアープロも増えている要因でしょう」。
 
キャリーで飛ばすうえで理想的な性能を持った最新7番ウッドだけに、モデル選びをする際には顔に注目してほしいと筒コーチ。「ヘッドの設計自由度が上がったことは、性能面だけではなく、造形面にも良い影響をもたらしています。簡単にいえば、7番ウッドの顔がどれも構えやすいイケメン顔になっているのです。かつてはFP(フェースプログレッション)が大きく、リーディングエッジが飛び出した独特な顔のものが多かったですが、今はそういったモデルは少ないですね」。
 
確かに7番ウッドは、構えたときにフェース面が出すぎてアドレスがしにくいものが多かった。しかし、改めて最新モデルを構えてみてほしい。無理にロングアイアンを入れるより、よほど球が上がるイメージが湧くだろう。

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