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J・クルーガーは4週前にロフトを立てた最新ドライバー投入 「そのぶん、真っすぐ行く」【勝者のギア】

ツアー2勝目を挙げたクルーガーの14本(撮影:ALBA)

<長嶋茂雄INVITATIONALセガサミーカップ 最終日◇2日◇ザ・ノースカントリーゴルフクラブ(北海道)◇7178ヤード・パー72>
 
国内男子ツアーの北海道大会はジェイブ・クルーガー(南アフリカ)が4日間安定したプレーを展開し、72ホールのトーナメントレコードを3打更新する「265」(トータル23アンダー)でツアー2勝目を挙げた。そのバッグの中をのぞいてみると、2015年発売のユーティリティをはじめ、使い込まれたクラブが入っている。

大会を通してのパーオン率は88.89%で1位。アイアンの距離感が抜群で、大きいグリーンでも長いパットの機会は少なかった。「今週はピンまでの距離をアイアンで自分の思い通りに打てて、すごくうまくいった」と本人も納得。広いグリーンに対しては「ターゲットが広くなるぶん、気楽にセカンドショットやサードショットを打つことができる、だから大きいグリーンが好きなんだ」と話す。
 
タイトリストと用品契約を結ぶクルーガーだが、アイアンは19年発売の『T100』、ユーティリティは15年発売の『816 H1』、4番のロフトにあたる16.5度のフェアウェイウッドは18年発売の『TS2』と、フェースやソールに年季の入ったクラブを入れている。「新しくても古くても自分の思い通りに打てるクラブを使いたいんだ。だから今でも手放せないクラブだね」と、手に馴染んでいる様子。ウェッジも50度は最新の『SM9』だが、56度は前作の『SM8』となっている。
 
身長166センチで飛ぶほうではないクルーガー。最終日のフェアウェイキープ率は、14ホール中11回で78.5%と高確率で、ティショットの精度が光った。
 
ドライバーは4週間前に投入したタイトリストの最新モデル、『TSR3』のロフト9度と、三菱ケミカルの日本未発売シャフト『TENSEI CK PRO RED 60TX』の組み合わせ。「それまではTSiのロフトのあるクラブを使っていたんだけど、TSRはロフトが少し立っている。そのぶん、真っすぐ行く感じがするんだ」と気に入っている。『TENSEI CK PRO RED』は日本に取り寄せたシャフトで、テンセイシリーズのなかでは動き感があって、つかまりがいいのが特徴だ。
 
最終日の前半はなかなかバーディパットが決まらず、2位からスタートした片岡尚之に一時追いつかれた。しかし、9番では2メートル、13番では5メートル、15番では3メートル、17番では2.5メートルを沈めて突き放した。パターは香妻陣一朗のエースでもあるマレット型のクランクシャフトモデル、オデッセイの『ミルドコレクション TX #6M』を使い、4日間の平均パットは1.6094で5位だった。
 
【ジェイブ・クルーガーの優勝クラブセッティング】
1W:タイトリスト TSR3(9度/TENSEI CK PRO RED 60TX,45インチ)
4W:タイトリスト TS2(16.5度/TENSEI CK PRO BLUE 70TX) 18年発売
3,4U:タイトリスト 816 H1(20,24度/TENSEI CK PRO BLUE HY 80X,90TX)
5I~PW:タイトリスト T100(2019/DG EX TOUR ISSUE X100)
50度:タイトリスト ボーケイ SM9(50-12F/DG EX TOUR ISSUE S200)
56度:タイトリスト ボーケイ SM8(56-10S/DG EX TOUR ISSUE S200)
60度:タイトリスト ボーケイ ウェッジワークス プロト(60-06K/DG EX TOUR ISSUE S200)
PT:オデッセイ ミルドコレクション TX #6M
BALL:プロV1x

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