“勝負の1月”で先発1試合に終わった南野拓実、リバプール専門メディアが「夏の退団は全関係者にとって最善」と厳しい提言
モハメド・サラーとサディオ・マネがアフリカネーションズ・カップ(AFCON)に出場することで、前線の破壊力の低下が懸念されていたリバプール。彼らがチームを離れてからここまで5試合を消化したが、内容に問題はあれどもプレミアリーグでは2戦とも3点を奪って勝利、カラバオ・カップではアーセナルを下して決勝進出、FAカップも3部チーム相手に難なく勝利と、満足のいく結果を残している。
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エジプト代表(サラー)、セネガル代表(マネ)ともにAFCONで16強入りしており、決勝進出ということになれば2月6日まで開催国のカメルーンに滞在することになるが、リバプールは6日にFA杯のカーディフ戦を終えれば、10日のプレミアリーグ第24節レスター戦までは試合がないため、(2人が怪我なしで帰還すれば)ダメージは最小限で済みそうだ。
一方、この主力不在の1月に大きな期待を寄せられていたのが、バックアップ組のひとりである南野拓実。プレミアリーグでは出場機会に恵まれないものの、カラバオ・カップで貴重な得点を量産して殊勲者に君臨し続けたことで、現地メディアから「1月のキーマン」とまで呼ばれた日本人選手だったが、直前まで筋肉異常で欠場を続けていた影響もあってか、終わってみれば公式戦5試合で先発出場はカラバオ杯アーセナル戦のファーストレグ1試合に止まった。
プレミアリーグ第22節ブレントフォード戦でバースデーゴールを達成し、出場した各試合では精力的に走り回って守備面でも貢献を果たしたものの、果たしてその働きぶりは期待に応えるほどのものだったのか……。
リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は「1月はミナミノが輝く時となるはずだったが、ブレントフォード戦でゴールを決めた日本代表選手は今月、たった1試合の先発出場に終わった」と綴り、「FA杯カーディフ戦が最後のアピールチャンスとなる可能性がある」と指摘したが、クラブの専門メディア『LIVEROOL.COM』は限定された出場機会、そして彼の代わりに本来はMFのアレックス・オクスレイド=チェンバレン、17歳のカイデ・ゴードンが起用されたことに言及し、カーディフ戦を待たずにして、南野の将来を悲観的に展望する。
同じバックアップ組のディボック・オリギが膝の負傷から回復せず、唯一の選択肢になると思われたのが、それでも今季初のプレミアリーグ先発出場は実現せず、カップ戦ですらベンチスタートを余儀なくされたことで、同メディアはユルゲン・クロップ監督からの「信頼の欠如」を強調した。
また、南野にとって都合が悪かったのは、オクスレイド=チェンバレンが前線右サイドで安定したプレーを見せ、スタメン入りしたプレミアリーグの2試合でいずれもゴールを挙げるなど結果を残したのに対し、日本人選手は23節クリスタル・パレス戦に象徴されるように存在感を示せなかったこと。さらに、唯一先発出場のアーセナル戦での決定機逸で過剰なほどの批判を受けたこともあり、結果的にネガティブなイメージの方が強くなってしまった。
「ミナミノはスタメンを争えなかっただけでなく、クラブでの自身の将来を確保することもできなかった。チャンスを最大限に活かせずに終わった」「クロップ監督はミナミノをほとんど信じていないのは明らか。時折良い瞬間はあるが、彼をチームに留めておく価値があると指揮官を納得させるに十分なことをしていない」と評した同メディアは、南野の去就について以下のように綴っている。
「受け入れられる内容のオファーを夏に受けた場合、売却される可能性が非常に高い。夏の退団は全ての関係者にとって最善のものであり、それについて議論の余地はほとんどない」
構成●THE DIGEST編集部
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