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スタート6ホールで5バーディの快進撃 19歳・吉澤柚月が糧にした“1年前の悔しさ”「去年みたいにガチガチではなく…」

3位タイと好発進した吉澤柚月。プロテストと気負わず3度目の正直を誓う(撮影:福田文平)

<JLPGA 最終プロテスト 初日◇31日◇JFE瀬戸内海ゴルフ倶楽部(岡山県)◇6419ヤード・パー72>

6アンダーの3位タイで滑り出した吉澤柚月(日本ウェルネススポーツ大)は、これまでとは少し違う気持ちで3度目となるプロテスト受験に臨めている。最終9番は1メートルないくらいの右への傾斜がある上りのパットを外し、この日唯一となるボギーを叩いてしまったが、それでも快調に大事なラウンドを終えることができた。

インからスタートすると、いきなりの快進撃。15番までの6ホールで5バーディと、大きな貯金を作ることができた。「ショットがついていて、前半はすごくよかったと思います」。ティショットを3番ウッドで刻んだ13番で3メートルを決めると、14番は5メートル、15番は1.5メートルを沈める。この3連続バーディで、足取りも自然と軽くなった。

だからといって油断はできない状況に、苦笑いも浮かべる。天気が穏やかで、グリーンも軟らかいコースでは、合格圏内の20位タイ(現状11位タイ)は3アンダー。アンダーパーに49人がひしめくだけに、1打変わるだけで、その立ち位置も大きく変化する。「距離もそんな長くないのでアンダー合戦になるかなとは思ってたんですけど…予想以上に(スコアが)出ていて、怖いですね」。そのスリリングな展開のなか、あす以降もしっかりとバーディを狙い続ける必要がある。

プロテスト初挑戦となった2021年は2次予選で落ちたが、昨年は最終プロテストを経験。3打及ばず合格はできなかったが、その経験も糧になっている。「プロテストではなく、普通の試合だと思って(会場に)入りました。朝も緊張はしていたけど、去年みたいにガチガチではなく、いい緊張感でできたのがよかったです」。独特な雰囲気に飲みこまれることなく、その適度なプレッシャーを力に変えることができた。

「トップは目指しているけど、まずは20位以内に入らないといけない。スコアを落とさないようにしていきたいです」。今年4月の「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」では34位タイでローアマにも輝いている19歳が、気を引き締めながら“3度目の正直”を目指していく。(文・間宮輝憲)

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