• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 虎の活躍には刺激も 勝みなみが感じる、米ツアーメンバーとしての“日本戦”の違い

虎の活躍には刺激も 勝みなみが感じる、米ツアーメンバーとしての“日本戦”の違い

来季シード権獲得へ、勝みなみが上位進出を目指す(撮影:鈴木祥)

<TOTOジャパンクラシック 事前情報◇31日◇太平洋クラブ 美野里コース(茨城県)◇6598ヤード・パー72>

シード権獲得のボーダーラインのせめぎ合いのなかにいても、勝みなみの心中は穏やかだ。「最初からランキングは見ていなくて、自分がいま、何位にいるとか知らない。全然気にしていないですね。あと2試合あるので、そこで自分がどれだけやれるのかというのだけ」。現在のポイントランキングは77位で、上位選手のみが出場できる最終戦を除けば残り2試合。シーズンも佳境に入り、最高の締めくくりへと向かっていく。

米ツアーメンバーのひとりとして迎える日米共催試合は、立場が変わるとその印象もガラリと変わって見える。「気持ちが一番大きい。向こう(米国)に慣れてしまっているので、なんかちょっとオドオドしちゃう感じ」と、これまでは“迎える”側だったのが“来る”側になった。「こっち(日本)で5年間やってましたけど、向こうに年間を通していると、人間って慣れるんだなと(笑)」。これまでより“米ツアー感”をより一層強く感じているようだ。

先週はマレーシア戦に出場し、月曜日の朝に帰国。「めちゃくちゃ食べたくて…」とチェーンの定食屋でパワーを入れて、まずはゆっくり過ごして少しの休暇。そしてきょう火曜日にはイン9ホールを回ってコースを確認した。5年連続の出場だが、太平洋クラブ美野里コースでのプレーは57位タイだった20年大会以来3年ぶり。「いい記憶もあれば、最終日ちょっと打った記憶もある。でも伸ばしあいになるコースだと思うので、しっかりピンを狙って伸ばせるように」と、あすのプロアマで最終調整を進めていく。

マレーシアではサンデーバックナインでスコアを伸ばしきれず、17位タイに終わった。それでも「調子も上がってきている。(最終日も)11番までは本当に完ぺきなゴルフをしていたし、それで日本に来れている」と調子は右肩上がり。滋賀で行われた昨年大会は8位タイに入り、「コースは違うけどトップ10に入っているし結構いいイメージがある」と印象も悪くない。あとはそれらをうまくかみ合わせるだけだ。

「今週もしっかり上位にいって自信をつけたい」と意気込む日本開催の米ツアー。一方で、今週はファンを公言する阪神タイガースが日本一をかけて争いを繰り広げている。「めちゃくちゃ刺激をもらっています。次は自分が頑張ろうと思いますね」と奮闘に刺激をもらいながら、25歳の“虎党”も勝利を目指していく。(文・笠井あかり)

関連記事