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ホスト大会が「自分をやる気にさせてくれた」 星野陸也は2週間の完全オフから再始動

ルーキーながら欧州ツアーで充実の1年を過ごした(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 事前情報◇14日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>

ポイントランキング上位者のみが出場できるラスト2試合への出場は惜しくも叶わなかったが、星野陸也は2週間前の月曜日にカタールから帰国した。昨年の日本ツアー賞金ランキング上位者の資格で2月からDPワールド(欧州)ツアーの転戦を始め、“ルーキー”ながらシード権を獲得。一回りも二回りも成長した姿で戻ってきた。

帰国してから宮崎に現地入りするまでの2週間は、束の間の“オフ”だった。「心と体を休める時間が必要かなと。あっという間でしたね。もう1週間欲しかったくらい」と、練習よりもまずは心身の回復。牛丼屋さんに駆け込み、「日本に帰ったらパスタとパンは食べない(笑)」と日本らしい食事を楽しみながら、地元・茨城で穏やかに過ごしていたという。

1年を通して大変だったと感じるのは慣れない味付けの『食事』、欧州・アジア・中東をまたぐ『移動』、そして立てにくかった『スケジューリング』。それでもだんだん慣れてきて、食事については「イモが食べられるようになりました(笑)」。移動については「十何時間移動して、着いてすぐ練習ラウンド。いままで細かくやっていたところが、逆に大雑把に考えられるになれた」と、少し思考が変わった。

スケジュールは来年のシード権を獲得したことで、すんなり立てられるようになる。「今年いろんな経験をしたことが来年も生かせるというのは楽しみ。知っているコースも増えたので、来年にむけてより気合いが入る」と、ルーキーイヤーは発見が多い一年だった。

そして、今週は契約を結ぶダンロップの冠大会。「ホスト大会で、それが自分をやる気にさせてくれた。燃えています」と、リフレッシュモードだった体にスイッチオン。月曜日、火曜日とともにハーフずつ練習ラウンドを行い、9月「バンテリン東海クラシック」以来となる日本戦に向けて調整を行っている。

その大会も、ホストプロとしてスポット参戦したもの。優勝争いのすえ、1打差の2位に終わった。「前回は残念だったので、もう一個のホスト大会で優勝したいですね」。過去6度出場してトップ10入りは4回と好相性も感じさせるなか、念願のホストVに気合いを入れている。

今週が終われば、来週には欧州ツアーの2024年シーズンがオーストラリアで幕を開ける。2年目のシーズンに弾みをつけていくような、最高の結果を残したい。(文・笠井あかり)

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