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鼻で吸って口で吐く腹式呼吸で、大事な場面でもリキまない【”こころ”で芯喰い】

まずは、腹式呼吸をマスターして常にリラックス状態になれるようにする。またスイングでも、バックスイングで吸って、ダウンスイングで吐くというリズムを身に付ければ、ショットが大きく乱れることはなくなるはずだ  イラスト/タカセマサヒロ

ショットのとき、リキんでしまってミスをするというのはよくある話です。とはいえ、リキミを抑えるというのは難しいもの。特に、飛ばしたいときやピンを狙うショットでは、「リキまないようにしよう」と思っていても、ついつい力が入ってしまうものです。

この問題を解決するためには、リキまないための呼吸法を身につけることが最善の策となります。その呼吸法とは、鼻から吸って、口から吐き出す腹式呼吸です。

まず準備段階として、息を吐ききっておく。そこからしっかり吸い込み、その空気をしっかり吐ききる。イメージとしては肺を風船に見立て、吸うときには風船を思い切り膨らませ、吐くときには風船の中の空気を出し切るつもりでやるといいでしょう。

また、この腹式呼吸は、吸うときのリズムと吐くときのリズムを1対2にすることも大事なポイントになります。例えば3秒で吸ったら6秒吐く、4秒で吸ったら8秒で吐くといったように。

これを、ショットを打つ直前にやるだけではなく、普段の生活でもやっておく。オススメは、朝起きたときと夜寝る前、ベッドや布団の上であぐらをかいてやる。時間は5分程度でOK。この訓練をやっておけば、本番でも自然と腹式呼吸ができるようになり、リラックス状態をキープできます。

さらにこの呼吸を、実際にボールを打つときにも意識するようにしましょう。具体的には、テークバック開始からトップまでは息を吸いながら行い、切り返しでスイッチを切り替え、ダウンスイング~フォロースルーでは息を吐き続ける。この場合、1対2のリズムにはなりませんが、スイングのリズムと呼吸を合わせることによって、リキミが取れると同時に、スイング自体も安定するはずです。

こだま・みつお
追手門学院大学特別顧問。過去25年にわたりツアープロのメンタルカウンセラーを務める。現在、6名のツアープロのメンタル面をバックアップしている。日本スポーツ心理学会会員

※『アルバトロス・ビュー』837号より抜粋

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