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2位3回のホスト大会で「恩返し」誓う石川遼、今夜の“誘惑”には「できるかぎり観ない」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

サッカーも好きな石川遼は誘惑を我慢できるか(撮影:鈴木祥)

カシオワールドオープン 事前情報◇23日◇Kochi黒潮カントリークラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

2週前の「三井住友VISA太平洋マスターズ」で3年ぶりに優勝を遂げた石川遼。大会3勝目と相性のいい太平洋クラブ御殿場コースでの復活劇となった。今週は「個人的に思い入れがある」と所属先のカシオ計算機が主催する、いわゆるホスト大会である。

所属契約を結んだのは2013年から。「生前、(樫尾)和雄会長にはたくさん激励の言葉をいただいて、カシオさんにはどんなときでもサポートしていただいています」。特に思い出されるのは2016年だ。今大会と同週にワールドカップが組み込まれ、石川は日本代表を選んだ。「日本代表として出場するときに会長、社長に相談しにいって送り出していただきました。恩返しをしたいという思いはすごくあります」。過去に11戦して2位3回を含む、トップ10入りは6回と相性もいい大会でホストプロとしての自覚がある。

先週の「ダンロップフェニックス」では、4日間のトータルドライビングで2位に入るなどドライバーショットには手応えを感じたが、「ロングアイアンでグリーンに乗せられなかったり、ロングパットのタッチが今一つだったり、ラフからのアプローチが寄せられなかったり、そういう要素が積もり積もってああいった順位になった」と、2打目以降のミスが目立ち39位タイに終わった。

「面白いなってつくづく思うけど、スコアっていうのはスイングだけでは決まらない。スイングの安定感はスコアを作るためには必要でそこに取り組みながらも、スコアメイキングも同じぐらい重きを置いている」。スイングの満足感の低かった「三井住友VISA—」では、「自分にできるベストを尽くし、メンタル的にもすごく集中を切らさずに泥臭くやれたところがあった。そのときの自分の受け入れ方だったり、ミスの仕方というのがすごく優勝争いするためのキーになると思います」と、この2戦で優勝争いをするための大切な要素を改めて感じた。

大事な一戦を前に“誘惑”がある。カタールでサッカーのワールドカップが開幕し、日本時間22時から日本対ドイツ戦が行われる。サッカー好きの石川は我慢を強いられる。「日本の試合を見てさらに興奮して寝られなくなる。見たくてしょうがないですけどね…。やっぱり初日はすごく集中が必要なので、あした万全の状態でティオフすることを最優先する。できるかぎり観ない」と強い信念を持って備える。(文・小高拓)

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