• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 古江彩佳の“最終戦”は今年も日本で 時差ボケは「このあと頭が寝ているかも(笑)」

古江彩佳の“最終戦”は今年も日本で 時差ボケは「このあと頭が寝ているかも(笑)」

先週の米国女子ツアーから強行軍で、国内最終戦に挑む(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇22日◇宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

米ツアーメンバー2年目のシーズンも、古江彩佳は日本で最終戦を迎えることを決めた。先週は主戦場とする米女子ツアー最終戦「CMEグループ・ツアー選手権」(米フロリダ州)に出場、すぐさま帰国して21日(火)夕方に日本に到着するという強行軍。そして日本ツアーの今季最終戦であり、メジャー大会の「JLPGAツアー選手権リコー杯」に臨む。

1年目となった昨年も、同様のスケジューリングを組んだ“鉄人”。「(日本の)最終戦で、自分にも権利があるというので、強行突破してでも出たい試合のひとつ」と、出場を決めたワケを改めて話した。『11月7日時点の世界ランキング上位50位まで』の資格でエントリーしたが、『大会前週までのメルセデス・ランキング上位者』の資格に当てはまる位置(32位)につけている。「今年よく頑張れたなというのはある。メジャーでもポイントを稼げた、日本で上位を争うことができた試合もある。すごくうれしい」と、米国を行き来した今シーズンを振り返る。

昨年とは異なり、今年は帰国する頻度を増やしたり、長期間日本で調整しながら日本ツアーに出場する、というスケジュールを組んでみた。春のアジアシリーズでポイントを稼げたことがこのスケジュールを組んだ理由のひとつにもなった。「父と練習する時間も増えた。ゴルフがうまくいく調整をしながら、この1年間はできた方だと思う」。新たな試みもあったなか、シーズンを駆け抜けることができた。

14時間の時差ボケも「今は大丈夫」と気丈に話すが、「このあとに頭が寝ているかもしれない(笑)」。それでもプロアマで18ホールを回ってコースを確認。ホールアウト後にはコーライ芝の練習グリーン上で時間を費やし、それは日が傾き始めるまで続いた。

世界中を股にかけた転戦も、これが2023年ラスト。優勝で締めくくることが「一番ベスト」ではあるが、古江らしい自然体は変わらない。「自分と戦うというのが先週からの目標。自分に勝てれば上位で戦えると思うし、自信を持ちながら怖がらずにやりたい」。1月から始まった今シーズンは日本ツアー4試合に、米ツアー25試合。その集大成にしたい。(文・笠井あかり)

関連記事