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「大丸東京」に聖地誕生。『スリースターゴルフスタジオ』の+αフィッティングで年配ゴルファーの進化を確信!

富裕層向けに、最先端フィッティング?

東京駅直結・大丸東京11階の“ゴルフ売場”と聞けば、日本でも一二を争う裕福なゴルファーが集う店として有名。そのため品揃えも特殊で、ベティナルディの25周年限定パターやMAJESTYの高級セットなど、“ここでしか買えない”レア物から高級ブランド各種を取り揃え、目の肥えた顧客を満足させている。
 
そんな大丸東京が「最先端の新しい有料フィッティングスタジオを作った」と聞いたのは、秋口のことだった。しかも「超マニアックなラボとして有名な『ゴルファーズメディアラボ』出身の若き3名が珍しい機器で特殊なフィッティングをする」と聞き、話を聞くことに。
 
それが、先月オープンした『スリースターゴルフスタジオ』だ。①クラブ、②スイング、③フィジカルの3つを融合した独自の「+αのフィッティング理論」を標榜する福本洸店長は「クラブフィッティングの料金は90分で14,300円です」と、なかなかの強気……。上顧客からすれば安いかもしれないが、話をよく聞くと納得しかなかった。
 
ハード面では、クラブの動きを「FOCUS」で可視化

黒い壁に覆われたフィッティングルーム内には、最新計測器が勢揃い。まずは、カメラ式弾道計測器『GC4』でどの番手も正確なスピン量と弾道カーブを把握できる。フィッティングしてクラブを購入した人には、アフターサービスで弾道計測(45分/3,300円)のメニューも用意しているとか。

加えて、珍しい最新機器が「FOCUS」と呼ぶ、天井からレーザーを照射してクラブ軌道を目の前の床に表示するスグレモノで、●クラブパス(軌道)●アタック角(入射角)●フェーストゥパス(軌道に対するフェース向き)を瞬時に表示。また、3Dのヘッドがインパクトしていく様子をスローモーションで可視化し「どんな軌道でどこに当たったか?」が一瞬で把握できる。

「FOCUS」の普及は全国にまだ40台ほど。ほぼ、レッスン目的でしか設置されておらず、フィッティングに導入する試みは新しい。弾道計測器「トラックマン」や「GC4」は、ヘッドの詳細項目が表示されるものの、数字の意味を本当に理解するのは一般ゴルファーには難しいが、コレなら年配の方でも直感的に理解できそう

記者も体験したが、高MOIで重心距離の長いデカヘッドと、重心距離が短く操作性のいい小型ヘッドでは、●クラブパスも●フェーストゥパスも、如実に変化することを実感。また、シャフトを入れ替えた際も同様で、「エース候補」のギア複数候補を打てば、インパクトへの影響度が可視化でき、合う/合わないが一目瞭然だ。
 
ソフト面も新しい!フィジカル✕スイングを徹底チェック

加えて、「独自の+α」のソフト面がすごかった。最適なクラブを導く福本店長は、ゴルファーズメディアラボ時代から5000人以上の顧客のパフォーマンスアップを担ってきたが、「ずっと温めてきた、フィジカル面とスイングの診断法をようやく仕組み化できたんです」と話す。
 
年配のゴルファーは、腰痛や首痛など、それぞれ体の問題を抱え、その可動域によってスイングの特徴やクセが決まってくる。そのため、腰の回旋や股関節や首、手首や肩周り・広背筋など、9項目のフィジカルチェック法で、一人ひとりの体の可動域を綿密にチェックして、最適なクラブを導き出すという。

福本店長は「皆さん【スイングは日替わりだよ】と仰るんですが、体の問題は急には変わりづらく、その可動域からスイングが決まる人も多い。実はスイングが変えられない方も多いため、余計クラブの影響が増しますし、ご自身の動きとミスの傾向とクラブの関連をご理解・納得いただけるよう説明します」と言う。合うクラブで体の課題を補い、再現性も上げられるとか。
 
フィジカルチェックに約20分をかけた次はスイングチェックだ。ここも後方から動画とツールを駆使して、分析してくれる。記者はアドレスの姿勢やフラットショルダー(バックスイングの起き上がり)も指摘されたが、シャフトの相性を見極める福本店長は「切り返し時のグリップエンドが動く方向や力のかけ方を特に見ますね」と言い、推奨してくれたシャフトは本当に快適に打つことができた。

試打シャフトは人気ブランドからマニアックなモノまで約600本の用意があり、ドライバーだけでなく、アイアンも様々なモノを打って傾向を見極め、ベストを絞り込んでくれる。ミズノとPINGの公認フィッターでもある2人が、顧客の要望に合わせてフィッティングし、ジュエリーの研磨職人出身の異色の女性フィッターによるパターフィッティングも好評だとか。
 
「女性フィッターは珍しいと思われるかもしれませんが、2人ともクラフト技術にもクラブ知識にも長けています。専門工房は【マニアックな世界】と敬遠されがちですが、もっとライトで誰にでも分かりやすいモノを目指しています。お客様自身がFOCUSなどで、小難しい数字で説明しなくても効率のいいインパクトかどうかご理解頂けるのも大きいですね。どんなヘッドが合うかもすぐ納得頂けるため、診断にしっかり時間を使えます」。
 
アマでも“チーム”を持てるイメージ

体験を終えて感じるのは、大丸東京の顧客のことが考え抜かれていること。クラブに詳しいフィッターは全国に沢山いるが、この店は【女子プロを支えるチーム】にも例えられる気がする。ご存知の通り、体の可動域や筋力アップを支える★フィジカルトレーナー、★スイングコーチ、★クラブ担当者と、それぞれの専門家が“チーム”を組んで女子プロを支えている。
 
『スリースターゴルフスタジオ』の場合、「独自の+αのフィッティング」が高度にシステム化されており、福本店長を含む3人が★フィジカル面★スイング面を包括した上で、★フィッターとクラフトマンも兼ねる。若い女子プロのように可動域や筋力アップを図るのは難しいため、より自分の症状に合ったクラブを緻密に選ぶことで、顧客を“チーム”で支えてくれるイメージだ。

“売り場”は当然モノを買う場所だが、このスタジオと長く付き合えば「行き先を間違えないため、うまく未来をガイドしてくれそう」。単なる弾道計測だけでなく、フィジカル・スイング・全番手のクラブのカルテもあるから、定期的なチェックもかなり捗るはず。この辺りはさすが、日本一の上顧客を抱える大丸東京の11階。顧客が“末長く付き合いたくなる” 要素が揃っている。
 
【問い合わせ】
THREE STAR GOLF STUDIO
大丸東京店11階 ゴルフ用品売場横
TEL:03-5860-3738(10:00~20:00)
https://threestar-golf.jp/(予約はWEBでも可)

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