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昨年覇者キャメロン・スミスが“涙のトロフィー返還”「取り返したい」

連覇を狙うキャメロン・スミス(撮影:GettyImages)

<全英オープン 事前情報◇17日◇ロイヤル・リバプールGC(イングランド)◇7383ヤード・パー71>

ロイヤル・リバプールGCに到着し、R&A最高責任者のマーティン・スランバーズにクラレットジャグを返還する昨年大会王者の目には涙が浮かんでいた。

直後の記者会見。キャメロン・スミス(オーストラリア)は「ジャグを返還するまでは大丈夫だと思っていたけど、実際は涙を堪えなくてはならなかった」と特別な瞬間を振り返り、「感情が込み上げてきたんだ」と感傷的になったことを明かした。

セント・アンドリュース オールドコースで開催された150回記念大会の最終日、後半10番からの5連続バーディを含む「64」という好スコアを叩きだし、逆転で戴冠にこぎつけた。

満面の笑みでトロフィーを掲げたあの日から早くも1年が経過。世界最古のメジャー大会覇者として過ごしたこの期間には、様々な経験もした。それだけに「1年経ったとは思えない。でも、あのトロフィーを取り返したい」。来月30歳の誕生日を迎える男は、自分のゴルフに絶対の自信をのぞかせる。

「昨年の自分よりも、今のほうがいいゴルファーに成長していると思う。現在は改善しなくてはならなかった点を直しているところ。5番アイアンから上のクラブが僕のアキレス腱だったけど、これまでにしたことないほどの練習をしている。調子はトップレベルで、すべてがいいタイミングでまとまってきているよ」

さらに先週の時点で現地入りして、すでに数回コースを視察。リンクス特有の変わりやすいコンディションでの練習をこなして、自信は確信に変わりつつある。

「最高の会場。日曜日にプレーした際には強風が吹いて、タフなゴルフになった。この一週間は、雨や風に対応しなくてはならなくなる。最大の試練になるだろう」

目指すは2008年のパドレイグ・ハリントン(アイルランド)以来となる連覇。リンクスコースを得意とするこのオーストラリア人であれば、可能性は十分にある。

「友人たちには、『離れているのは1週間だけ。またすぐにクラレットジャグで祝杯をあげられるから安心して』と伝えてあるんだ」と、本人は信じて疑わない。

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