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2017年から使用の7Wを変更…パターも“日本未発表モデル”に 古江彩佳がメジャーで大胆な「気分転換」

日本女子オープンに出場する古江彩佳のクラブセッティングに変化が(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 事前情報◇26日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>
 
自身初のメジャータイトル獲得を目指す古江彩佳が、大胆な“モデルチェンジ”をしそうだ。開幕2日前に行われたプロアマでは、長年、慣れ親しんできたクラブを最新作に替えてラウンドする姿があった。

まず替えたのが7番ウッド。これまでは契約するブリヂストンの2017年モデルの『TOUR B JGR』を長年愛用してきたが、それを今年の新作『B2 HT』に変更した。「新しいもののほうが性能がいいとはずっと思っていました。打ってみたら感覚がよかった。その方向(実戦投入)です」。会場では2週前の「住友生命Vitalityレディス 東海クラシック」で初打ち。調整を施し、満を持してメジャーで“お披露目”することになりそうだ。
 
また、パターにも変化が。これまで3年近くテーラーメイドの『スパイダーX チョークホワイト ツアープロト』を使用してきたが、この日の会場では、まったく新しい1本をバッグに挿した。モデルはスパイダーだが、ソールには『Spider TOUR X』の刻印がある。これはすでに米国で発表されているが、日本ではこの会場で初めて持ち込まれた“超最新作”。メーカー担当者ですら、その詳細を聞くと口をつぐむ。4つのモデルが展開されるようで、古江が使用した『X』はローリー・マキロイ(北アイルランド)も使用するタイプだ。
 
メジャー大会で、手に馴染んだクラブを変更することは勇気が必要そうだが、その決断には2週前の戦いも影響している。「気分転換もあって。(フェアウェイウッドは)替えなくても結果につながらなかったので、それならここで替えてみようかなと」。
 
米国から戻り、2020年にプロ転向後の初優勝を挙げた住友生命Vitalityレディスに出場したが、カットラインに1打及ばずまさかの予選落ちとなった。その会場でもパターについてはエースではないものを使用したが、テストしていた7番ウッドは未投入だった。それを踏まえ、今回は“より性能がいいもの”を使ってみようと決めた。
 
“日本一決定戦”には、今回で7度目の出場。うち4回はアマチュアとして出ているが、これまで1度も予選落ちはない。コースは海沿い。月曜、火曜と比較的穏やかな天候が続いたが、風が吹けばその印象は大きく変わる。ただ、もしもこのまま風があまり吹かずに進むと、「4日間60台が必要」と、優勝スコアは“12アンダー”と想定している。
 
アップダウンも激しく、砲台グリーンも多いコースについては、「距離感が伸びてウッドの精度も必要になる。ショットの精度を高めないといけないのが難しいですね」と話す。さらにグリーンも仕上がりよく、ここから最終日にかけて、硬く、速くなることも予想される。アマ時代を含め、日本ツアーで8勝を挙げているが、これまでメジャータイトルには手が届いていない。スコアメイクのカギになるそのフェアウェイウッドとパターの変更も、自身初のビッグタイトル獲得への重要なピースにしたい。(文・間宮輝憲)

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