• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 「出たい気持ちはゼロではない」 西村優菜の“パリ五輪”への意識は?

「出たい気持ちはゼロではない」 西村優菜の“パリ五輪”への意識は?

西村優菜はまずはメジャーに照準を合わせていく(撮影:福田文平)

西村優菜が、来年に控えるビッグイベントについて、今の考えを明かした。23日には地元・大阪府の堺市役所で寄付金100万円の贈呈式に出席。その式の後に行われた取材で、シード選手として臨む米ツアー2年目の2024年は「優勝」を目標にプレーすることを約束した。

そのなかでは来年7月26日に開幕するパリ五輪の話題も。“日本代表入り”への思いを聞かれると、「正直、今はオリンピックのことは頭にない。世界ランクも(代表入りに)遠い位置で、正直厳しいと思っています」と話した。

現在、西村の世界ランキングは68位。原則、代表になれるのは、その世界ランキングを基にしたゴルフ五輪ランキングの各国上位2名で、西村は日本勢10番手という位置づけになっている。現時点で“圏内”にいるのは東京五輪に出場した17位の畑岡奈紗と、19位の山下美夢有で、その下にも古江彩佳(24位)、笹生優花(27位)らが続くなど、代表争いはし烈を極めている。

こういった事情もあり、「頭のなかはオリンピックよりも海外メジャー」というのが優先事項になっている。ただ、「出られることはすごいことだし、オリンピックも4年に1度しかないので、なかなか経験できるものではない。『出たい』という気持ちはゼロではない」というのももちろん本音だ。

とはいえ、その“海外メジャー”での活躍や、日々のプレーは、そのまま世界ランクの急上昇にもつながってくる。ルーキーイヤーだった今年は、夏頃まで苦しい時間が続いたが、9月の「ウォルマートNWアーカンソー選手権」(アーカンソー州)で3位、10月に中国で行われた「ビュイックLPGA上海」でも8位に入るなど、秋に入り状態も右肩上がりに。最終的にポイントランキング48位でシード入りを果たし、さらにはポイントランク60位以内の選手しか出られないシーズン最終戦の出場権も手にした。

この年末年始は「実家でゆっくり」し、年明けから来季へ向け本格始動する。メジャーに照準を合わせ好成績を残せば、自然と“その先”も開けてくる。

関連記事