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今季3度目2位の千葉雪乃は自己採点「80点」 大好きな“サンリオ”の次戦で初優勝を狙う

次戦で悲願の初優勝を狙う千葉雪乃(撮影:福田文平)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー◇第13戦 Sky ALL Sky Ladies Cup◇27日 本戦(一日競技)◇富里ゴルフ倶楽部(千葉県)◇6321ヤード・パー72>

今年の12月14日に25歳を迎え、今季で「マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー」への出場が最後。「今年は最後なので優勝をしたい」と意気込む千葉雪乃は、上がり2ホールを連続バーディでスコアを伸ばし、6バーディ・1ボギーの「67」をマーク。優勝には1打足りなかったものの、今季3度目の2位という結果で終えた。

「最初のホールで入りかけたんです」と話すように、出だし1番パー4のセカンドショットをピン直撃。惜しくも入らなかったがタップインで“おはようバーディ”と幸先のいいスタートを切った。「そこからバーディが結構獲れたので楽しかったです」と、前半はボギーなしの4アンダー・トップタイ。「きょう、いけるな」と気持ちを引き締めて後半に入った。

だが、後半15番までパーが続くと、16番パー3で初めてのボギー。これまではボギーを打ってしまうと気負ってしまうクセがあったが、「スコアを落としてしまったんですけど、最後はバーディ、バーディで上がれたから結構自信になりました。黒カンさんが頑張れと勇気づけてくれたんです。それが大きかった」と、タレントで今大会のラウンドレポーターをしていた黒田カントリークラブ氏に背中を押されたおかげで、崩れず、むしろポジティブに臨むことができたと笑顔を浮かべた。

マネジメントもうまくいった。池が苦手な千葉は、「池が絡まない位置にセカンドやサードを打ち、気にならないように攻めることができたので、戦略もうまくいったのかなと」。最終18番パー5は、3打目地点からグリーンサイドまで右側に大きな池が待ち構えている。グリーン右手前にはバンカーで、ピン位置も右。「3打目をフェアウェイの左に置けばグリーンが長く狙える。狙いどおりの攻めで寄せられました」と、最後はピンに対して2メートルほどにつけてバーディ。「成長を感じました」と振り返った。

今大会に自己採点をつけるなら「80点」と答えた千葉。残りの20点は「前半の後半と、後半の前半…。中間で守りにいってしまったところ」。バーディチャンスにつけるシーンも何度かあったが、振り返ってみれば“攻め”ではなく“守り”に入ってしまったため、前半の7番パー3から後半の15番パー4までパーを並べ、「そのぶん、スコアを伸ばせなかった」と悔いが残る。「次は攻めていけるように」と、次戦に課題を残した。

その次戦は11月9日に開催される第14戦「Sanrio Smile Golf Tournament」。サンリオのシナモロールが大好きな千葉は、この試合に出場することがモチベーションだった。「絶対に出たかったサンリオさんの試合に2度も出られる。それに、上位資格で出場が決まってうれしいです」と、今大会2位の千葉は『前回大会上位』の枠で出場を決めたことを喜んだ。「この試合は負けられません」。“攻め”のゴルフでネクストヒロインゴルフツアーを卒業する前に、大好きなサンリオで優勝カップを掲げる構えだ。(文・高木彩音)

※ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)は将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として2019年に始まった。今シーズンは全15戦が予定されている。出場選手は年間ポイントランキングによるシード、前大会成績上位者、主催者推薦、ファン投票などによって決められる。

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