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「キッカケがあれば」桂川有人が貫く“いつもどおり” 首位と5差から上位浮上へ

ボギーフリーの「68」で予選を突破した桂川有人(写真は初日)(撮影:GettyImages)

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 2日目◇12日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

連日の2アンダーをマークし、トータル4アンダーの38位タイで決勝ラウンド進出を決めた桂川有人。首位とは5打差で残り2日間へと向かう。

昨年は米下部のコーンフェリー・ツアーに挑戦。結果を残すことはできなかった。海外志向の強い桂川にとって経験値を上げることはできたが、同時に力不足も感じた1年。今年はそこを埋めていくために“地道”をこころがけ、一歩ずつ進む構え。その初戦で、本調子ではないなかでまずは上々ともいえる位置で予選を突破してみせた。

2024年初戦の初日となった前日は左打ちのアプローチでパーセーブするなど、強風の中での「68」。この日は「あと2つ、3つはいけた」と、同じスコアでも内容には満足していない。要所では調子の上がってきたアプローチでしのぐも、この日は決めきれないパッティングに課題を残した。

とはいっても、すぐに対処するものでもないというのが桂川の答えだ。スイング面でもまだ課題はあるとして、パッティングでも「まっすぐ打てなかった」と不満要素はある。それでも「いつもどおりやって、何かキッカケがつかめれば」と通常運転の姿勢を崩す予定はない。

「悪くても予選通過できるようになった」というのも、その姿勢を続ける理由の一つ。「一つずつ課題をクリアしていくことはできている」と、全体的なレベルアップよりも、喫緊で必要なものをその場でクリアすればスコアは出る。「上を目指すゴルフができたら」という言葉も、そんな成長を感じられるからこそだ。

「試合をやりながら良くなることもあるので。そうなることを祈ります」と落ち着いた“いつもどおり”の表情で残り2日間を見据える。青木功、松山英樹が制してきたハワイ決戦。ムービングデーの爆発を期し、静かに上を見続ける。

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