最高の一瞬『光の反射_アーティスティックスイミング』

 

東京の辰巳国際水泳場で行われた「ジャパンオープン2019兼第95回日本選手権」のときの写真です。

 

アーティスティックスイミングのチーム競技のシーンですけど、こういうのは普通真正面から撮るものなんです。そのなかでどうやったら他の人とちょっと違って、面白くできるかなと思ったときに、横の位置から撮ることを考えました。

 

これを撮ったのは午前中だったんですが、この辰巳国際水泳場はプールの向こうに大きい窓があって、そこから外光が入ってくるんです。そこでプールを挟んでその窓とは反対、つまりプールに対しては横の位置へ行き、その外光が水面に反射するところをうまく生かして撮りたいなと。光の位置で撮る場所を決めた感じですね。

 

スローシャッターで水の揺らぎを出しながら、彼女たちの動きを止めて撮るというのにチャレンジしました。

 

他の人と違うものを撮るというのは、僕のやりたいことなので、それはいろいろなスポーツの現場でいつも意識するようにしています。

 

 

▼髙須力(たかす・つとむ)

1978年東京都出身。2002年より独学で写真を始め、サッカーを中心に幅広い競技を撮影。FIFAワールドカップは2006年ドイツ大会から2022年カタール大会まで5大会連続取材中。ライフワークでセパタクロー日本代表を追いかけている。

ANSP(日本スポーツ写真協会)会員
AJPS(日本スポーツプレス協会)会員
AIPS(国際スポーツプレス協会)会員

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