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追いかけるのは“世界トップの背中” 識西諭里は3位で最終日へ「自分の可能性を感じられている」 

識西諭里は暫定3位で最終日へ。世界トップクラスのネリー・コルダの背中を追う(写真提供:Ladies European Tour)

<アラムコチームシリーズ・ロンドン 2日目◇15日◇センチュリオンC(イングランド)◇6372ヤード・パー73>

元世界1位のネリー・コルダ(米国)や、先週の「全米女子オープン」2位のチャーリー・ハル、メジャー優勝経験を持つジョージア・ホール(ともにイングランド)…。そんなビッグネームも出場する欧州女子ツアーの大会で、識西諭里が自信を深める戦いを続けている。

雷雨の影響でサスペンデッドになったが、識西はトータル3アンダーの暫定3位タイでホールアウト。首位のコルダがトータル9アンダーと独走態勢を築き、そこまでは6打差あるが、楽しみな位置で最終日を迎えられたことに変わりはない。「きょうは注意報が出るほどの強風で、サスペンデッドもありましたが、なんとかティショットをいいところに打って、しっかりとパーオンすることができました」。タフなコンディションを、丁寧なプレーで乗り切った。

前半4、5番の連続など計4つのバーディを奪ったが、「ラッキーもありました」というギリギリのラウンドを耐えきった。そのなかではもちろんピンチも。10番パー4ではティショットが大きく曲がり、アンプレヤブルを宣言。それでもそこを「ガッツボギー」で切り抜け、流れを切らさなかったのは大きい。「タフな一日でした」。18ホールを回り切った後はグッタリだ。

昨年末の予選会を受け、そこで得た出場権で今季は欧州を主戦場にプレーする。ここまで10試合に出場しトップ10入りも1度果たしているが、優勝、さらに来季出場権など上を目指して戦っているだけに、さらに満足いく結果を残したいと考える日々を過ごす。そんななか迎えているビッグトーナメントで、トップランカーに交ざっての上位争い。「世界トップとプレーできることに喜びがあるなかで、さらにこの位置にいる。改めて自分の可能性を感じることができています! もちろんまだまだな部分ばかりですが、素晴らしいコース、ホスピタリティ、そして選手達と楽しくプレーしています」と、ロンドン生活は充実している。

欧州8連戦を終え、先週は地元・福岡県で休養し心身ともにリフレッシュ。慣れぬ海外生活を続けるなか、日に日にたくましさも増している。「(現在58位のツアーのポイントランキングが)シビアなところにいるので、それを意識してないと言えばウソになりますが、とにかく目の前の一打に集中して、良いも悪いも楽しみたいです」。追うべき背中はネリー・コルダ。そのなかで、世界トップとの差も測っていく。

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