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宮崎で合宿中のチーム辻村は“だるま”で必勝祈願 吉田優利の願い事は「年間3勝」

だるまには2人の名前が入っている(撮影:福田文平)

昨シーズン、「富士フイルム・スタジオアリス女子オープン」でツアー通算17勝目を果たした上田桃子と、メルセデス・ランキング6位と安定したプレーを見せた吉田優利。2人は現在、辻村明志コーチとともに宮崎で合宿を行っている。そんな上田と吉田が、必勝を祈願してプレゼントされた“だるま”を手にして、今年の目標を語ってくれた。

だるまの目は阿吽(あうん)を表現していると言われており、物事の始まりの「阿」が左目、物事の終わりである「吽」が右目を表している。「知人が『いつも頑張っている2人へ』と必勝を祈願するだるまを作ってくれたんです。今年も躍進してくれることを願って、まずは左側に目を書いて、次に目標を達成したときに右側に目を書いてほしいですね」(辻村コーチ)。
 
上田の目標は「今年はメジャー優勝を果たしたい」。プロ生活18年でツアー通算17勝の実績はあるが、メジャータイトルにはまだ縁がない。昨季の開幕前に立てた目標も「メジャーで勝つ」だった。「早く右側に目がいられるように達成したいですね」と上田は語る。
 
この合宿での上田の課題は、スイングの切り返し動作。「切り返しで下半身から動き出さないと、上体から打ちにいってしまいショットが曲がってしまいます。今は辻村コーチが考案した練習器具(ボディローテーションマックス)を上体につけて、下から切り返す動きを繰り返しています。下から連動すれば、手先で下ろさないため方向性が上がります。この器具を付ければ、手先が打ちにいくことはないですから」。ちなみに、上田が使っている『辻村棒-Body rotation MAX-』は10YASHOW10でネット販売されている。
 
一方、「白い達磨はあんまりないので、気に入っています」というのは吉田。彼女が教えくれた今季の目標は「年間3勝」だった。昨季はキャリアハイのメルセデス・ランキング6位ながら、2位が5回でツアー優勝はなかった。課題はスイング軌道がややアウトから下りてしまうミス。これが優勝争いの緊張感の中で出ないように、このオフは取り組んでいる。
 
「ドローヒッターの私は、少しでもアウトからクラブが入ってくると曲がってしまいます。そこで、コーチが足をボールの外側に置いた状態で素振りを繰り返しています。ちょっとでも軌道が外側にズレるとクラブヘッドが足に当たってしまう。何度も素振りをして課題に取り組んでいます」
 
今シーズンの国内女子ツアーは3月2日に沖縄で開幕する。しっかり課題と向き合うチーム辻村の二人が今季どんな活躍を見せるのか。だるまの右目を入れる日を楽しみに待ちたいところだ。

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