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脇元華の妹・桜が約1年ぶりにマイナビネクストヒロインツアーに参戦「このツアーにもっと出たい、この試合で優勝して自信に繋つなげたい」

約1年ぶりにマイナビネクストヒロインツアーへ出場した脇元華の妹・桜(撮影:鈴木祥)

<マイナビ ネクストヒロインゴルフツアー 本戦(一日競技)◇1日◇第4戦Sanrio Smile Golf Tournament ◇グリッサンドゴルフクラブ(6431ヤード・パー72)>
 
将来ツアーで活躍することを目指す、JLPGAプロテスト合格前の若手女子ゴルファーが経験を積むための場として、2019年に始まったマイナビ ネクストヒロインゴルフツアー(共催:株式会社マイナビ、株式会社ALBA、株式会社ALBA TV)。

グリッサンドGC(千葉県)で行われた今季第4戦「Sanrio Smile Golf Tournament」に、同ツアーへ約1年ぶりに出場した脇元華の妹・桜の姿があった。結果は、5オーバー「77」で31位タイ。桜の表情は悔恨の色があらわれていた。
 
一昨年、腰を痛めてゴルフを一時休止していたが「去年の冬ぐらいにやっと体がよくなって、ゴルフができるようになりました。今は体もゴルフも調子が上がってきているので、きょうのゴルフはとても悔しいです。何度もチャンスはあった。パットが全然決まらなくて、スコアを伸ばせなかったのがこれからの課題です」と話す。
 
桜は女子ツアーで姉・華のバッグを担ぎ、男子ツアーでも上井邦浩のキャディをつとめたりしている。ツアーは刺激になることばかりのようで「先日、全米女子オープン予選会でお姉ちゃんのキャディをしたんですが、本当にうまかったです。毎週ツアーに出ていて体も疲れているはずなのに、まったく崩れることのないゴルフをしていました。的確にピンを狙っていって、パターを沈めて、8バーディも獲っている姿を目の前で見れて、すごく勉強になりました。“落とさないゴルフ”なんです」と話す。
 
だが「それを自分が実践するのはすごく難しく感じていて、下手…うん、まだまだだなって。きょうのゴルフで実感しました。ショットはよくなっていても、お姉ちゃんに比べると簡単に落としてしまうゴルフです」と、目標とするレギュラーツアーを戦う姉・華のプレーに追いつけていない現実を実感している。
 
今年から姉・華や小祝さくらを教えている吉田直樹コーチに習い始めてスイングが変わり、腰の調子もいい状態だという。「吉田さんのおかげでスイングの正解がわかってきていたので、ショットの調子も悪くなく、チャンスはたくさんつけれました。だけどパターが本当に入らなくて。上にいく選手が入れているパットが私は入っていない。そこが私の変わらないといけないところ」と自分のゴルフを振り返り、「試合だからこそ発見できること」と続けた。
 
「もっと試合に出て、とにかく結果を残したい。でも試合数は限られていて、このマイナビネクストヒロインツアーはとても有難い存在だと思っています。もっとこの試合にでたい。だからきょうは次戦につながるためにも優勝、上位を狙っていたので、悔しいです。このツアーで優勝したい。絶対自信つくだろうな…」と唇を噛みしめ、視線は優勝した坂口瑞菜子へ向いていた。
 
今大会は、昨年の最終プロテストに出場していたことから主催者推薦での参戦。同ツアーは、ポイント上位者、ファン投票数、スポンサー推薦、主催者推薦によって出場者が決まる。昨年一度しか出場していない桜にとって、ファン投票がとても重要になる。
 
「“脇元華の妹”ではなくて、私のゴルフを見せたいし知ってほしい。すべては結果なので、限られた試合数のなかで成績を残していけるように頑張ります」と、最後は力強い表情で話し表彰式へ向かった。(文・高木彩音)

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