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ナダルが大ピンチから挽回し今季無敗を継続。「すごい自信はない」と心境を告白し逆転の心構えを明かす<SMASH>

インディアンウェルズ2回戦でアメリカの新鋭コルダに大逆転勝利したナダル。(C)Getty Images
現在開催中の男子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(3月10日~20日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)は現地3月12日にシングルス2回戦を実施。第4シードのラファエル・ナダル(スペイン/世界ランク4位)がセバスチャン・コルダ(アメリカ/同38位)を6-2、1-6、7-6(3)のフルセットで破り、3回戦へと駒を進めた。

今季は開幕から15連勝と絶好調のナダル。だが、この試合でついにその連勝記録が途絶えてしまうことを予想したファンも多かったかもしれない。序盤からコルダをストローク戦で圧倒し、2度のブレークを奪って幸先よく第1セットを先取するも、第2セットに入ると状況は一変。今度はサービスゲームで安定感を欠いたナダルが2度のブレークを喫し、セットオールに持ち込まれる。

ファイナルセットでもナダルは流れをつかむことができずに2-5とリードを許し、絶体絶命のピンチを迎える。それでもここから落ち着きを取り戻し、2度のブレークバックに成功してタイブレークへ突入。最後に集中力を上げたナダルが2時間29にも及ぶ大接戦を制した。

崖っぷちの状況から見事なカムバックを見せたものの、試合後の記者会見では素直に「もうダメだと思った」と認めたナダル。1月の全豪オープンでは決勝でダニール・メドベージェフ(ロシア/現世界1位)を相手に2セットダウンから大逆転勝利を収めて優勝を飾ったが、今回ばかりは諦めかけていたようだ。

また、自身が度々“逆境に強い”と称されることについても、「もし人々が、私がいつも逆転できると信じているのなら、それは真実ではない。2-5になっても、”よし、戻ってくるぞ”というようなすごい自信はないんだ」と冷静に語った。
だが、35歳の男子テニス界のレジェンドは常にファイティングスピリットを保ち続けることで、悲惨な状況でも立ち直ることができるのだという。会見の最後にはナダルらしい言葉で「決して諦めない心」を持つことの重要性を説いた。

「自分でもほとんど不可能だとは思っている。でも諦めたくはないんだ。相手が勝つことを助けるのではなく、ただただ頑張り続けて、相手に少し難しいことをさせるようにしようと考えているんだ」

「今日のような試合では、100試合中、90試合は負けることになる。でも仮に諦めてしまったら、100敗することになってしまう。(逆に)もし、そこで戦い続ければ、10%は勝つことができるんだ」

何とか初戦を突破し、連勝記録を16に伸ばしたナダル。3回戦では第27シードのダニエル・エバンズ(イギリス/29位)と対戦する。翌週の「マイアミ・オープン」(3月23日~4月3日/アメリカ:マイアミ/ハードコート/ATP1000)の欠場を発表しているだけに、今大会でどこまで連勝街道が続くのか注目が集まることだろう。

文●中村光佑

【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド

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