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バンカーの“目玉”はセオリーとは逆「フェースを10度閉じてインサイド・アウト」 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

ボールの周りがクレーター状にくぼんだ“目玉”では、フェースを10度閉じてえぐり出す(撮影:山代厚男)

バンカーが得意という一般ゴルファーはあまりいないだろう。入るだけでも嫌なバンカーなのに、ボールが砂に埋まって“目玉”になると最悪。ダブルボギーも頭にちらつき始める。パーは無理でも、せめて何とかグリーンに乗せて2パットのボギーで上がりたい。ゴルフ雑誌ALBA858号では、『難しいライからでも寄せワンは諦めない』というアプローチ企画の中で、ツアー1勝の市原建彦に“目玉”からの脱出法について聞いている。

バンカーの“目玉”はクローズドスタンスでインサイド・アウトに振る【連続写真】

「バンカーは普通、フェースを開いてアウトサイド・インに打ちますが、目玉だと逆になります」。バンカーのセオリーはサンドウェッジのバンスを使うこと。フェースを開くことで、バンスが飛行機の翼のような役割を果たし、ヘッドが砂に刺さらずに爆発。ボールの下の砂ごとボールを飛ばすことができる。プロにいわせれば、「ボールを直接打たないショットなので簡単」というのだが、その感覚をつかむのは、なかなかバンカーを練習する機会のない一般ゴルファーには難しい。

しかし目玉の場合、ボールの下だけでなく周りがクレーター状に盛り上がっているので、バンスを利用したエクスプロージョンショットでは、ボールの下にヘッドが届かないのだ。市原は「だからフェースを10度閉じて、ロフトを立てた方が砂に入れやすい。軌道はインサイド・アウトで感覚的にはリーディングエッジでボールをえぐり出す感覚ですね」という。

通常のライのバンカーではハンドファーストに入れると、ヘッドが刺さってボールが上手く飛ばないが、目玉ではこれも逆。左足体重をキープしてハンドファーストに入れていく。インサイド・アウトと聞くと、体が拒否反応を示すゴルファーもいるかもしれないが、「クローズドスタンス」でスタンスを右に向けることで勝手にインサイド・アウトに振れる。チーピンが出そうな打ち方だが、目玉ではスピンはかからないので、あとは信じて打つだけだ。

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