総額1億ドル（約150億円）のボーナスが支払われる2023年のPIP（プレイヤー・インパクト・プログラム）が決定、22日（水）に選手らにEメールが送られた。
1位には初めて、ロリー・マキロイ（北アイルランド）が選ばれ、ボーナスは1500万ドル（約22億5千万円）を獲得。2021年から始まった同プログラムで過去2年間、1位を守ったタイガー・ウッズ（米国）が2位となり、1200万ドル（約18億円）を獲得した。
3位はジョン・ラーム（スペイン）で900万ドル（約13億5千万円）、4位にジョーダン・スピース（米国）で750万ドル（約11億2500万円）、5位に世界ランキング1位のスコッティ・シェフラー（米国）が入り600万ドル（約9億円）を手にする。
同プログラムはPGAツアーへの貢献度を計るもので、今年は総額1億ドル（約150億円）を上位20名の選手が選出、20位には「全英オープン」を制したブライアン・ハーマン（米国）が入り200万ドル（約3億円）を得る。
同ボーナスは来季開幕戦の「ザ・セントリー」（1月4日開幕）に出場した時点で75％が支払われ、残りの25％は同プログラムが定めている活動を終えた時点で支払われる。
メールは元PGAツアー選手で現在は選手リレーション・ディレクターを務めるジェイソン・ゴア（米国）から送られたが、この発表にネイト・ラシュリー（米国）が怒りを爆発。メールの原文を自身のインスタグラムにアップすると「ゴルフファンの何人がPIPのことを知っているんだ？1億ドルもの大金を有効に使っているとファンは思うだろうか？」と疑問を投げかけた。40歳のラシュリーは2023年、フェデックスカップ・ランキングは97位。2019年にロケット・モーゲージ・クラシック」でツアー初勝利を挙げている。
さらにラシュリーは「PGAツアーには150〜200名のメンバーが戦っているのに、1億ドルは20選手だけが受け取る。馬鹿げている。PGAツアーには新しいリーダーが必要。この発表は他のPGAツアー選手にとって絶対的な侮辱だ」と、コミッショナー交代まで叫んだ。
2024年のPIPは総額5000万ドル（約75億円）となり、1位は1000万ドル（約15億円）でボーナスを受け取るのは10名になる。残りの5000万ドルはフェデックスカップのボーナス、トップ10が受け取るコムキャストビジネスなど他の選手プログラムに使われるとメールに明記された。（文・武川玲子＝米国在住）
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