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パーオン率70%越えが25人!? 『アイアン用軽量シャフト』の進化によるショット力の向上【ギア豆知識】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

パーオン率のタイトルを2季連続で獲得した稲見萌寧は、4回中3回はパーオンに成功している(撮影:GettyImages)

昨シーズンの国内女子ツアーは、コロナ禍の影響で2020年と21年が統合され、異例のロングシーズンとなった。そのため、平均スコアやバーディ率といったスタッツの数字は、より個人の実力を反映したものになっていると考えることができる。

賞金女王・稲見萌寧のアイアンショット【連続写真】

今回注目したいのは、女子プロの「パーオン率」だ。パーオン率は、パーの打数から2を引いた打数以内でグリーンに乗る確率を示している。ここで高い数字を残すには、ティショットの安定感も関わってはくるが、何よりアイアンショットの精度が大きく影響する。つまり、簡易的に選手のアイアンの上手さが推し量れる指標と言えるわけだ。

そんな中で、2020-21年シーズンのパーオン率1位に輝いたのは賞金女王の稲見萌寧で、75.77%という数字を残している。45試合に出場して、プレーした全ホールの4分の3以上でパーオンに成功していることになり、そのショット力の高さがうかがえる。

さらにランキングを見ていくと、稲見を含む総勢25人もの女子プロがパーオン率70%以上をマークしていた。ほんの数年前、2015年シーズンのスタッツで、パーオン率70%以上を記録したのは、このタイトルを獲得したイ・ボミを含めてわずか6人だったことを考えると、この数字の伸びは驚異的だ。

実は女子プロのパーオン率、つまりアイアンの技術が大きくレベルアップした背景には、ギアの進化が深く関わっている。特に100グラム以下のアイアン用軽量シャフトの進化によって、女子プロのパワーでも高く止まるボールが打ちやすくなったことは、パーオン率の向上に大きく影響しているだろう。

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