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最高の一瞬『世界最高の選手を堪能_ダン・カーター(ラグビー)』

今回からは、日本でプレーしたラグビーの世界的な名選手を紹介していきたいと思います。

まずは、ニュージーランドのダン・カーター選手。オールブラックスでワールドカップ優勝。世界最優秀選手に3度も選ばれた、世界最高のスタンドオフでした。日本では2018年から神戸製鋼コベルコスティーラーズでプレーしました。

やっぱりすごかったです! 世界的スターで、実績もあるんですが、チームプレーに徹するんです。元日本代表監督のエディー・ジョーンズさんが言っていたのは、「彼は1試合に1回だけすごいプレーができる」と。

その1回がすごく効果的なんです。相手が後半の20分ぐらいで疲れてきたなという時間帯、相手のディフェンスの隙を見逃さず自ら仕掛けます。それまでは、ずっとキックやパスでゲームコントロールしておいて、「ここだ!」というときだけランを見せる。そこの判断がすばらしく印象的でした。

日本に来たときは36歳でしたが、彼のいた神戸製鋼は本当に強かったです。2018-19シーズンはチームをトップリーグ優勝に導きました。次シーズンもプレーしていましたが、コロナの影響でリーグが途中で中止に。

2021年に引退しましたが、日本を離れてから、“カーター・ロス”がすごかったです。

▼斉藤健仁(さいとう・けんじ)

1975年生まれ、千葉県育ち。大学卒業後、サラリーマンを経て写真も撮影するスポーツライターに。WEB、雑誌等でラグビーやサッカーを中心に取材、執筆。ラグビーW杯は2003年から5回連続取材し、サッカーW杯やユーロ、夏季五輪にも赴く。

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